ごめんなさい・・・お腹が空いていて

959 名前:1/2 :2009/12/13(日) 08:48:40
昔ホラー漫画誌で読んだ短編。作者やタイトルは忘れた。

舞台は欧米のどこかの田舎町っぽいところで主人公銃は30代くらいの男性。
主人公が車で家に帰る途中悲鳴が聞こえ、
見ると若い女が今まさに中年男性に銃で撃ち殺されんとするところだった。
大変だ、助けなければ!と主人公は積んであった銃を手に車を降り中年男性に発砲、
弾は見事に命中し、男性はその場に倒れた。
「大丈夫ですか」と駆け寄ると女はお礼を言いながら振り返った。
その顔は、黒目だけの大きな丸い目に口の中央に向かってうねりながら伸びた歯の
ハエか防毒マスクを人面化したような、とにかく人間とは思えない奇妙なものだった。

主人公は内心ドン引きするが後姿や立ち居振る舞いはごく普通の若い女のそれで
何より殺されかけてた可哀想な娘さんにひどい態度はとれない。
「あの・・・死んだんですか?」の声にはっとなり中年男性を見ると
運悪く急所を打ち抜いてしまっていて息絶えていた。
何故殺されかけたのかわからない行くところもないという女を主人公は家に連れ帰った。
(この辺よく覚えてないけれど、善意というより自分が不可抗力とは言え人を殺してしまったことを
 周囲に知られたくなくて目撃者を穏便に確保という雰囲気だった)


960 名前:2/2 :2009/12/13(日) 08:51:03
色んな意味で得体の知れない女を泊めることに主人公の妻は難色を示すが
自分が人を殺めたことを隠したまま「可哀想だろ」で押し通しどうにか説得。
食事を出すと、食べ方もまた何か不気味な感じなのだが
「殺されかけた可哀想な娘さん」に不快感を露わに出来ず夫婦してモヤモヤした気分に陥る。
その微妙な表情を見て当の女は「ごめんなさい・・・お腹が空いていて」と
ガっついてしまって恥ずかしいというような的外れな恥じらいを浮かべていた。

女が家に来て数日後。飼い犬がはらわたを食いちぎられて死んでいた。
「きっと女の仕業だ、追い出して」と怯える妻に
主人公も内心疑いながらも「野犬の仕業だろう。」と一蹴。
ところが翌日、決定的にして最悪事態が起きた。
女が、主人公の幼い息子のはらわたをむさぼっていた。
「ごめんなさい・・・お腹が空いていて」
食事の時と同じ的外れな恥じらいを浮かべる女に主人公は逆上、息子の敵を討たんと銃を手にした。

悲鳴を上げながら外へ逃げる女。
しかしすぐに追いつき「この悪魔め!!!」と引き金に指をかけたその瞬間、
一台の車が通りかかった。
「大変だ!女が殺されそうになっている!」
運転手はとっさに載せていた銃を持つと車を降り・・・END


962 名前:本当にあった怖い名無し :2009/12/13(日) 11:36:11
>>959-960
無限ループって怖くね?

963 名前:本当にあった怖い名無し :2009/12/13(日) 11:38:58
>>959-960
乙です
>「ごめんなさい・・・お腹が空いていて」
ここワロタ

965 名前:本当にあった怖い名無し :2009/12/13(日) 12:48:37
>>959
この話、ここで紹介されてた「愛しのジェニファー」とかいうホラー映画と
ストーリー被りまくりだぞ‥。
作者がパクった?

969 名前:本当にあった怖い名無し :2009/12/13(日) 13:16:11
>965
>959には自分もなんとなく読んだ覚えがあるのだが、
たぶん映画より昔の作品だったと思う。
自分は>959の漫画たしかホラーMで10年近く前に読んだような気がする。
犬木加奈子だったかなあ?でもあの人の絵って特徴あるから忘れられる
感じでもないし……。

974 名前:本当にあった怖い名無し :2009/12/13(日) 17:17:39
>>969
少なくとも犬木加奈子じゃなかったなあ。
小野双葉や長尾文子っぽい絵柄。
掲載誌もサスペリアかハロウィンだったし15年以上前だしおそらく969が読んだのは別の作品。