レナードの朝

387 名前:本当にあった怖い名無し :2010/03/09(火) 12:17:16
「レナードの朝」
一応、実話を基にしたノンフィクション映画で
嗜眠性脳炎で何十年も植物状態にある患者たちに新薬を投与した経緯を綴る。
新薬投与の結果、主人公のレナード(少年のころ昏睡し、目覚めたら中年)をはじめ
次々に患者たちは覚醒を果たし、リハビリも順調に進んでめざましい効果を上げる。
ところが、副作用か、次第に異様にハイな躁状態が見られはじめ、
一番早く新薬投与を受けたレナードがリーダーみたいになって患者たちを煽動し
医師に反抗して一室に立て籠もったりする騒動を起こす。
騒ぎが一段落した頃から、レナードらには再び体を動かすのが不自由になってくるなどの悪化の兆しが現れ
耐性で薬が効かなくなってきたのか、ついには一人また一人と眠ったきりに戻ってしまう。

この話では、覚醒した患者たちが「寝たきりの間も一定の意識はあって、外部の様子を知覚していた。
体は動かせなかったが、私たちだって同じ人間なんだ」と家族らに語っていたことから、
再び昏睡に至った後でも、家族はまた医学の進歩による次の目覚めの機会に一縷の望みを託して
見舞いの際に積極的に話しかけたりするのを続けるようになる。
レナードも、目覚めていた短い期間に親しくなり、ほのかに恋心を抱いていた女性が
枕元で本を音読してくれている風景のラストだった。

 

レナードの朝 [DVD]
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レナードの朝 (ハヤカワ文庫NF)(原作)
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