SPEC～警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿～／第1話「甲の回」

始まるといきなりサヴァン症候群（知能障害だが特殊能力に秀でた人々）の説明がアナウンスされる。
見ているこちらは何のことかわからず「はあ、そういう人たちもいるんだな」と適当に聞き流す。

すると次にカルト宗教団体の教祖が登場する。
この教祖は予知能力者であると自称しているが、何かの詐欺事件に関わっているらしい。
主人公の女捜査官が逮捕に向かうと、教祖は「某代議士が毒殺される」と予言した後で、
その捜査官に手紙を渡す。
教祖は逮捕されるが、後で女捜査官が手紙を開けると、その通りにちょっとしたイベントが起きる。

ここまでのノリがＴＶ朝日の「トリック」そっくりなので、
見ているこちらとしては「予言トリック」のつもりで「うーん」とちょっと考え込んだのだが、、、

その後日に某代議士が後援パーティーで、樽酒を口にした後で本当に毒殺される。
複数の捜査官が用心のため身辺警護して大勢の支持者が見守る中、
記念のビデオ撮影さえされているという状況での毒殺である。
もちろん部屋にいた人たちの身体検査もされ、ビデオの確認もされたのであるが、
代議士の周辺で怪しい動きをした者はなく、「事実上の密室」での犯罪であった。

そして２０分ぐらい聞き込みや状況検分をするシーンが続くのだが、ほんと「トリック」のノリなんで、
見ているほうとしてはちょっとマジで「あーでもない、こーでもない」と推理してしまったのだが、
残り１０分で真相が解明されたとき、あまりのくだらなさにズッコケて椅子からズリ落ちてしまいましたｗ

で、目にも止まらないスピードで代議士の腕に注射を刺して毒液を注入し、
目にも止まらないスピードで空になった注射器を投げ上げて天井に突き刺して、身体検査をクリアして、
ほとぼりが冷めたころに回収しに来たところで、主人公の女捜査官に見破られてしまった、
というのが「密室トリック」の種明かし、つうかこんなのトリックとは言わんだろｗ

その秘書が白状するには「自分は神に選ばれし人間だから、自分が政治家になれば日本の問題は解決する、
そのためには代議士が邪魔だから殺した」というものだが、
政治家になりたかったら、その特殊能力で殺人しなくてもオリンピックに出場して金メダル取れば、
タワラちゃんみたいになれるじゃんか、アホですか、
とＴＶ画面につぶやいたところで、ふと冒頭のナレーションが思い出されてしまった、
ああ、そのための「サヴァン症候群」なわけねｗ

要するに、登場人物は特殊能力を持っているけど「アホ」なんですね、だからねｗ
ちなみに最初の教祖の予知能力も本物、という設定らしいです。

つうかこれって「サヴァン症」という真面目な病名が
製作者の低脳ぶりを誤魔化すために使われている、としか思えないんですけどｗ
もー馬鹿馬鹿しくて２話以降見る気がなくなりました、私の推理に費やした時間を返してくださいｗ

特殊能力アリのミステリーもので、動機もアホってところが、コメディっぽいですが、
あんがいシリアスにやってるんでしょうか？
まだやってるなら見てみます