井戸端会議が人を殺す

502 名前:本当にあった怖い名無し :2011/02/23(水) 13:04:29.40
近所に母親を介護する奥さん(Aさん)がいた。
ある日、その母親が風呂場で転んで救急車で運ばれた。
打ち所が悪かったらしく、その人は亡くなった。
それから、近所の主婦達の間で、介護疲れによる事故に見せかけた殺人じゃないかという噂がたった。
(うちの母親もその中の1人)

夕食の場で火がついたように延々とその話をする母親に、家族は「ああ、またか」と完全に諦めムード。
母親の噂好きは昔からずっと変わらない。父親がいくら注意してもやめようとしない。
その噂が広まってからしばらくして、Aさんが自殺した。その事も主婦達の口を加速させた。
Aさんの家族は葬式も手早くひっそりと済ませると、夜逃げするように引っ越していった。
この事で、母親は「やっぱり殺してたのよ。じゃなかったら逃げるようにいなくなるわけないじゃない?」と、
まるで刑事が証拠でも掴んだかのようにはしゃぐ。
そんな母親を見て、父親が「人様が亡くなったのがそんなに楽しいか!」と、ついにキレた。
ここでようやく母親は家族から軽蔑の目で見られている事に気づいて黙り込んだ。

主婦の井戸端会議が人を殺し、その主婦も悲惨な事になった話。


510 名前:本当にあった怖い名無し :2011/02/24(木) 01:06:21.65
>>502
「人様が亡くなったのがそんなに楽しいか!」

このセリフは小川洋子さんの「拷問博物館へようこそ」って短編にも出てきたなぁ
後味自体はそんなに悪くないけどこのセリフが出てきた時はすごく空気が張りつめてた
あれを実際に味わうってのは中々厳しいものがある・・・