ゴールデンボーイ
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130 名前:本当にあった怖い名無し :2011/05/25(水) 20:57:44.03
- スティーブン・キング原作の「ゴールデンボーイ」映画版
あまり真面目に見ていないので間違いがあるかも優秀な学生である主人公は、かつてナチスドイツが行った、
ユダヤ人に対するホロコーストに異常な興味を抱いていた
書籍を読み漁る内、近所に住む老人がナチスの生き残りであることに気付く手配写真や指紋から老人の正体を確信した少年は、老人を脅し、
収容所で行われた行為について洗いざらい話すように迫る
始めは渋っていた老人も、少年の熱意に負け、過去を語り始める老人の話を貪るように吸収する少年は、次第に成績が落ち込み始める
ついに教師に呼び出され問いただされるが、そこに老人が現れ
自分は主人公の祖父であり、成績が下がったのは家庭不和が原因であると語る
そして老人は教師に対し、次の試験で元の成績に戻して見せると約束してしまう
勝手なことを、と怒る主人公に老人は冷たく言い放つ
「やってもらうよ、我々は一蓮托生なのだから」
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131 名前:本当にあった怖い名無し :2011/05/25(水) 20:59:59.80
- いつの間にか老人に主導権を握られつつあることに危機感を覚えた主人公は
老人に殺意を抱くようになる
しかし老人に「2人の関係について詳細に書き記した手紙」が存在し、
もし老人が不審な死を遂げた場合、手紙が世に公開されると知らされ、諦めるある出来事をきっかけに殺人(老人の誘導もあったとは言え)を犯した少年だったが
名門大学への推薦も決まり、未来は輝いていた
必死の努力の結果、少年は外見上は「優秀な生徒」に戻っていたのだ
また、ある出来事のせいで入院した老人から、
手紙の件は嘘であると知らされ、不安は解消された筈だったしかし、入院した老人は正体を見破られ、裁判にかけられることになる
少年もまた、警察や教師に疑われた
警察はうまく誤魔化すことが出来たが、教師はなかなか手強かった
老人が本当の祖父ではないこと、その老人がナチの残党であること、
そしてそれは巷を騒がせている戦犯であり、収容所の副所長として、
残虐さを欲しいままにした男だと分かれば尚更だったならば、と主人公は教師に言う
自分もあなたを告発することが出来るのだと
例えば性的行為の強制…例えでっち上げでも、教師には致命傷だ
主人公はついに、自ら悪の道を選択したその頃、裁判を待つ老人は満足していた
生徒は立派に育ち、教師はもう必要ないのである
老人は自らの命を絶ち、全ては主人公に受け継がれた
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133 名前:本当にあった怖い名無し :2011/05/25(水) 21:26:01.62
- >>130-131
主人公に過去を語るごとに元気に残虐になっていく老人が後味悪かったなぁ
ナチの行進をやってみせたりとか、小動物を殺したりとかラストの老人の自殺、満足してたんじゃなくて、恥をかきたくなかっただけに見えたな
裁判という公の場に引きずり出されることをただ恐れてたように感じた
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134 名前:本当にあった怖い名無し :2011/05/25(水) 22:21:32.04
- >>130-131だけど、うまく纏められんかった、ゴメン
小説版とはラストが違うらしいが、残念ながら未読キングは映画と小説が最早別物状態ってのが多い、らしい
有名なスタンドバイミーも原作の小説は長編なこともあり、
もっとドロドロしている説明の必要なさげだけど一応スタンドバイミーの映画版
小学校最後の夏休み(米の片田舎が舞台なので9月から中学校)に
家庭的に色々な問題を抱える4人の少年たちが死体探しの冒険に出る話
大人になり、小説家となった少年の回想として描かれている
少年たちの一人が刺殺されたニュースを聞くところから始まる小説では少年たちの中で今でも生きているのは主人公のみ(もう一人いたかも)
主人公に多大な影響を与えた少年は、底辺から血の滲むような努力を重ね、
弁護士になるが、町で諍いを仲裁しようとして刺殺される
戦争で正気を無くした帰還兵の父を誰より愛していた少年も
くだらない理由で死んだ(事故死だったかな)
ふとっちょでどんくさいが、憎めない少年もろくな大人にならなかった中学に上がってからは付き合いも減り、
4人の秘密基地は精液の匂いが充満する汚らしいただの小屋に変わった
この関係は永遠だなんてのは、少年時代の儚い夢物語でした、的な描写に
映画が好きだった自分は鬱になりそうだったw
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135 名前:本当にあった怖い名無し :2011/05/25(水) 22:38:24.72
- >>134
ラストの違いは、主人公の少年が小説版では捕まるんだけど、映画版では野放し
ただ、ラストに至る過程としては小説版の方が面白いと思うから読んでみてほしいな
一緒に収録されてるのは映画「ショーシャンクの空に」の原作だし、おすすめ
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136 名前:本当にあった怖い名無し :2011/05/25(水) 22:44:22.52
- >134
小説版読んだけど映画は未見だった。
ずいぶんラスト違うのね。小説版は、老人→つかまりそうになってその前に服毒自殺。
永遠の眠りに滑り落ちる前に怨念につかまる的な描写あり。
少年→老人の死後も優等生をつづけていたけれど教師の
ちょっとした思いつきによって過去の捏造がばれ
銃乱射無差別殺人のあげく射殺、であっけなくおしまいだった。
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138 名前:本当にあった怖い名無し :2011/05/26(木) 07:26:27.79
- >>136
射殺までされてたっけ?
自分の記憶では「殺ったるで!ひゃっはー!」みたいに、
銃を携えて出発するところで終わってた。
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139 名前:本当にあった怖い名無し :2011/05/26(木) 08:42:40.28
- >>133
フォローありがとう
そっか、満足はしてなかったかwちゃんと見ずに書いてゴメンよ>>135,136
小説版ははっきり結末まで書かれてるんだね
老人が死ぬ前に怨念に捕まると言うのがキングらしいなあ
小説版も読んで見るとしますところで「ゴールデンボーイ」の主人公にはモデルがいるとかで
テキサスタワー乱射事件のチャールズ・ホイットマンがそうらしいホイットマンは優秀な少年であり、ピアノが上手く、ボーイスカウトで活躍する
ナイスガイとして知られていた
海兵隊に入隊後、優秀さを認められテキサス大学の院生となり、結婚もしている
しかしこの頃からホイットマンはおかしくなり、海兵隊からも除隊されている
ホイットマンは母親と妻を殺害し、テキサスタワーに立てこもり銃撃戦を開始
多数の死傷者を出し、自身は射殺されているホイットマンの師は父親であり、ナイスガイとしての彼は
父親によって作り上げられた(まぁこの辺は憶測になるのだが)
父親は貧困から体ひとつでのし上がった男で、父親本人が
「別に金持ちではないが、子供が欲しがるものはなんでも与えてやった」
と言う程度には成功を収めている
問題は彼が家庭内に暴君として君臨していたことで、
母親とホイットマンは暴力を受け続けていたと言う
事件の少し前に両親は離婚しているが、父親が復縁を迫り、
ホイットマンは母を守るために奔走している
ホイットマンの脳には腫瘍が見つかっており、
これが事件と関係しているのかは不明だが
父親の暴力によって出来たものだとすれば、
惨劇は父親が引き起こしたと言えるかも知れない
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140 名前:本当にあった怖い名無し :2011/05/26(木) 11:14:35.61
- >>139
ホイットマン関連で後味が悪いといえば、
二本の柱の間のわずかな隙間から
隠れてる刑事の頭を撃ち抜いたホイットマンの射撃の腕は
海兵隊で身に付けたと
優秀さをアピールする為に利用しようとした海兵隊の幹部だろうな。
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141 名前:本当にあった怖い名無し :2011/05/26(木) 12:06:55.94
- よくアメリカ映画で
「ホイットマンもリー・オズワルドも海兵隊出身だ」
(だから海兵隊は優秀なんだ)みたいなセリフが
よく出てくるけど、リアルでもそう言ってんだろうなあ
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142 名前:本当にあった怖い名無し :2011/05/26(木) 15:42:33.71
- >>140
そうそう、実際は父親の手ほどきらしいのにね
フルメタルジャケットでもあったね、海兵隊がホイットマンを育てた!的発言
いや、自慢すんなよ…って感じなんだが、アメリカンジョークってヤツだろう
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143 名前:本当にあった怖い名無し :2011/05/26(木) 18:02:03.99
- モデルのホイットマンは、DVの被害者ということで歪む理由も
分からないではない。もちろんDV受けたからって全員犯罪に
手を染めるわけじゃないこと前提として。
でもゴールデンボーイの方は、イケメンで金髪で家庭にも何にも問題のない、
アメリカでは超勝ち組リア充のはずが、どんどん歪んで行く様がなんともいえない。
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147 名前:本当にあった怖い名無し :2011/05/27(金) 16:45:00.28
- >>130-131の主人公役、ブラッド・レンフロのWikipedia
幼少期は父が麻薬に浸かっていた為、貧しい生活をおくっていたが、
五歳の頃に両親が離婚したのを契機に父方の祖母に引き取られ、育てられる。趣味は詩・小説を書くことで、特に物語を作ることに関しては幼い頃からその才能を開花させ、
自らドラッグ禁止キャンペーンのCMシナリオを書き上げ、売人役で出演した。
それを見た警察官が彼の演技を高く評価し、
『依頼人』のオーディションを受けることを勧められ、主演に選ばれる。デビュー当初は少年俳優特有の容姿から特に女性からの支持を多く集めたが、
演技力は確かで、『ゴールデンボーイ』での演技が評価された。1998年にコカインやマリファナ所持で逮捕、2005年にはヘロインを購入しようとして逮捕されている。
2007年には18ヶ月から3年にわたる薬物治療プログラムへの参加が確認されていないことが発覚した。2008年1月15日、25歳のときにロサンゼルスの自宅で急死。死因は、ヘロインの過剰摂取である。
なお、彼の死から3週間たたずに、育ての親であり彼を溺愛していた祖母のジョアンも自然死によって他界した。