神様に見捨てられた20日間（ももち麗子）

主人公とその彼氏はチンピラ集団のコンビニ強盗に遭遇、
彼氏の正義感が原因で拉致されてしまう。
主人公は処女だったがレイプされ
そのまま二人とも監禁されることに。

以下主人公の受けた扱い。
・輪姦される
・彼氏と強制的にセックスさせられる
・ドラッグ（マジックマッシュルーム？）を打たれる
・ウリをやらされる
（主人公だけなら逃げ出す機会もあったのだが、
　ケガした彼氏を見捨てられず留まり続ける。）

なんのかんので二人とも助かるが
彼氏はチンピラの一人を殺して少年院行き、
主人公は事件絡みの記憶を失って離ればなれに。
でも速攻で記憶を取り戻して再会・ハッピーエンド。

自分が後味悪いと思ったのは、書いたのが
「問題提起作品集」シリーズの作者だと言うこと。
このシリーズはレイプ、ドラッグ、ストーカー、いじめ、自殺…
など重いテーマを扱って、最後もそこそこにまとめている。
でも『神様に見捨てられた20日間』はテーマも何もなく
ショッキングな展開を垂れ流してとってつけたように終わるだけ。

「作者は単にこういう性癖なんだ、
　酷い目に遭う女の子が書きたかっただけなんだ」
って感じて嫌な気分になった。

コンビニ強盗に遭遇、居合わせた二人を軽く小突いた末に強盗が逃げて行く
　→「お前らの車のナンバー覚えたからな！通報してやる！」と彼氏が言ったせいで拉致される事に

連れて行かれた先で、二人が別行動させられてる間に彼女がレイプされる
とりあえず満足した犯人たちはそのまま帰れと命じ、彼女も今はとにかく一刻も早くこの場を去りたいと泣きじゃくる
　→「お前らの家の位置とか覚えたからな！通報してやる！」と
　　　彼氏が言ったせいで犯人たちはこいつらを帰せないと監禁生活スタート

彼氏がここまで頭悪くなかったらそもそも拉致られなかったし、
拉致されて一度被害に遭っても、薬漬けや売春強要で客取る毎日とかにまでならなかった。
後から通報すれば普通にお手柄なのに、その場の怒りで行動しすぎ。
「恋空」とかと同じで、作者の趣味嗜好がどうってより、
展開が激しければ激しいほど受けるからってだけだとは思った。
ただ、犯人グループらに自分の嫌いな音楽バンドのメンバーの名前つけるのはひどい。