もーれつア太郎(赤塚不二夫)

321 名前:本当にあった怖い名無し :2011/09/19(月) 14:41:24.48
小学生の頃に読んだ、小学○年生とかてれびくんとかの子供向け雑誌に載っていた、「もーれつア太郎」のとある話。
小さい頃の話なので、思い違いなどがあるかもしれない。

主人公ア太郎の八百屋に、ニャロメという猫のキャラクターが買い物に来る。
ニャロメは「バナナをくれ」と注文するが、猫ゆえに「バナナ」と上手く発音できない。(「バニャニャ」になる)
店に並ぶバナナを発見したニャロメは、指さしてそれを売ってくれと頼むが、
ア太郎は「これはバニャニャでなくてバナナだから、ちゃんとバナナって言わないと売らないよ。」と売ろうとしない。
しばらく言い合いをしていたが、遂にニャロメは怒って帰ってしまう。

その途中で出会ったギャングのボスのような姿の男(ココロのボス)に、八百屋であったことを話す。
憤慨したココロのボスは、自分が代わりにバナナを買ってやる、とばかりにニャロメと共に再び八百屋へ行くが
この人も発音がおかしく、上手く「バナナ」と言えない。(バナナが「パナナ」になる)
先程のア太郎とニャロメのようなやり取りを続けていると、
ア太郎の子分のデコっ八が馬鹿にしたような口調で、
「買い物はちゃんと正しい発音でしましょうねぇ~w」
これに「いい加減にしろ、ゴルァ!!」と切れて殴りかかろうとしたニャロメとボス(+子分達)を、
ア太郎達がボコボコに返り討ちに。
ニャロメ達が逃げ帰った後に、
「苦難もあるけれど、俺は世界一の八百屋を目指すんだ!」みたいなことをア太郎が言って、終わり。

今なら、「主人公、性格悪ィw」と思うだけだし、そういうギャグだと分かるんだが、
読んだ当時は、「漫画やアニメとかの主人公は絶対良い人」と盲目的に思い込んでいた為に、
「ア太郎って良い人なんだよな…。でも良い人がこんなことするか? 大体、最初に絡んだのはこいつだし…。
 でも、良い人なんだよな…(主人公だから)。やっぱりバナナって言えない方が悪いのか?」
としばらくの間、何とも言えない気分になった記憶がある。