塩カルビ/第10話「15年目の約束」

119 名前:本当にあった怖い名無し :2011/10/16(日) 22:52:20.36
塩カルビという、2002年にローカルで放送された30分1クールのドラマ。
焼肉屋の一店舗のみを舞台にしたこのドラマの最大の特徴は、
1話から最終話まで同じ時間軸であること。
毎回1つのテーブルにスポットを当て、その人間模様を見せる。

今回の主役は、タクシー運転手である男と乗客である女。

乗客が運転手を逆ナン…?
走行時間は4時間半にも及んだよう。
最初こそ他愛もない話が続いていたが…

実は乗客の本当の目的地は、店の先にある港の灯台だった。
15年前にシェフの修行のためにイタリアへ飛んだ恋人と、
15年後の同じ日に初めて会った港で再会する約束を果たすため…

彼はもうこの世にいなかったのだが、彼が港で待っているような気がしたのだ。
一方、時計は0時を告げて日付は変わる。

その瞬間、乗客は笑い出し、吹っ切れたように語り始める。
恋人を殺したのは私と。

別れの日、もう一度会いたくなり恋人のアパートを訪れた乗客は
恋人が別の女と婚約していたことを知る。
そして彼を…

時効が成立したため、勝ち誇ったように語る乗客。

自責の念から自首も考えたが、
恋人が働いていたという店に聞いたところそんな人間は働いていないというのだ。
信じられないままイタリアにまで飛び、修行先で聞くがやはりそれも嘘。


120 名前:本当にあった怖い名無し :2011/10/16(日) 22:53:07.40
そして総てを聞いた運転手は、隠していたテープレコーダーと警察手帳を取り出す。
時効になる前に逮捕すべく乗客を追い、タクシーを予約した情報を掴んで
運転手のフリをして自白を待っていたのだ。

だがやはり、時効だと勝ち誇る乗客。しかし、運転手は退かない。
そう、乗客の出国記録まで掴んでいたのだ。
日本を離れている間は時効に加算されない。
つまり、まだ時効ではない。

恋人を思う気持ちに嘘はないと知った運転手は逮捕する前に、
乗客の約束を果たすため共に灯台へと向かう。

2人が店を出たと同時に、店内のTVで緊急速報が流れる。

『警察の囮捜査と偽り、女性を惨殺する一連の連続殺人事件で
 被害者女性は全員、失踪直前に共通のタクシーに乗っていたことが判明。
 そのタクシーの運転手を重要参考人として全国に指名手配した模様です。続いてのニュースです…』


123 名前:本当にあった怖い名無し :2011/10/16(日) 23:47:27.36
>>119
後味悪い?

 

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