ウルトラQ/第28話「あけてくれ!」

738 名前:1/2 :2012/08/06(月) 18:45:26.49
ウルトラQ 「あけてくれ!」

夜中。
ドライブを楽しんでいた万城目淳と江戸川由利子は、気を失って道に倒れていたサラリーマンを拾う。
困った二人は知り合いの博士の家に預けることにする。
途中、踏切が開くのを待っていると、電車の走行音に突如サラリーマンが錯乱する。
「あけてくれ!おろしてくれ!」

サラリーマンは名前を沢村と言う。
万城目と江戸川に保護される少し前。沢村はふと気づくと電車の中にいた。
空をとぶ不思議な電車だ。
車掌に切符の提示を求められるが、切符など持っていない。
車掌に連れられ、ある男性と知り合う。その男性は友野といい、小説家だった。
男性は「この列車は異次元へ行く列車だ」と語る。
この世に退屈をしている人を乗せ、理想の世界へ旅立つのだという。
動揺する沢村に、友野は窓を見るように言う。窓には自分の出征時の記憶が流れていた。(この作品の放映は1966年)
自分の名前を呼ぶ妻と娘を見て、沢村は叫ぶ。「あけてくれ!現実に返してくれ!」


739 名前:2/2 :2012/08/06(月) 18:47:08.99
博士の家で沢村からこの話を聞きだした万丈目と江戸川は、友野について調査を開始する。
しかし友野は1年半も自宅に帰っておらず、原稿もどこからか送られてくるだけだという。
さらに、二人は東京で奇妙な事件が起きていることを聞きつける。
東京都電が空に浮かび、どこかへ消えてしまう事件があったという。
沢村の件と都電の失踪事件に関連性を感じる二人。
友野の原稿を手に入れた二人は、早速読んで見ることにする。
「私ははこの世界に退屈さを感じていた。
 あるとき、私が乗り込んだエレベーターは不思議な世界へ私を連れて行ってくれた。
 列車や自動車が空を飛び、この世とは全く違う生活をしている世界。
 私はは迷うことなくその世界の住人となることを決めた。」

一方沢村は家族に引き取られるが、妻には冷たい言葉をかけられ、娘には冷めきった夫婦仲を悲観され泣かれてしまう。
いたたまれなくなった沢村は夕方だというのに会社へ向かう。しかし会社でも馬鹿にされ、決心した沢村は会社を出ていく。

夜中。
やつれた表情で沢村は空に叫ぶ。
「俺を連れて行ってくれ!」
だが異次元列車は、彼をあざ笑うように空を飛び続けだけだった・・・。


740 名前:本当にあった怖い名無し :2012/08/06(月) 18:49:06.31
補足しますと、万城目淳と江戸川由利子は今回出番のない戸川一平と3人で「ウルトラQ」の主人公であり、
いわゆる「狂言回し」の役目を担っています。
彼らが原稿を手に入れたり都電の失踪事件を都合よく知ることができるのは、つまりそういうポジションだからです。

 

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