世にも奇妙な物語/「追っかけ」
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833:本当にあった怖い名無し:2013/02/13(水) 22:30:50.85
- 昔見た「世にも奇妙な物語」の一編。
主人公は平凡な青年で、同僚のOLと付き合っている。 
 満員の通勤電車でかわいい女子高生と密着してしまって痴漢冤罪を恐れるが、
 当の女子高生は喜んでいる。
 帰宅時は、女子高生グループが遠巻きに見て目が合えば嬉しそうに笑う。
 数日後、主人公にはかわいい女子高生の追っかけグループができ、
 出退勤にはプレゼントやファンレターを持った出待ちがたむろする。
 会社には主人公あてに業務に障る程の電話とFAXが来て、
 自宅の郵便受けには切手のないファンレターが大量に突っ込まれる。
 留守電は頭にホテイアオイが群生したようなラリラリメッセージで一杯。退勤時に女子高生に取り囲まれた主人公は、ちょうど一緒にいた恋人に情熱的なキスをする。 
 「いい加減にしろブス!俺はこいつと付き合ってるんだ!」
 あたりは水を打ったように静まりかえり、女子高生は解散する。数日後、公園で恋人の死体が見つかり、主人公は冤罪で服役する。 
 (女子高生グループに殺されたと推測できる描写。主人公は第一発見者だった)冤罪で刑期を終えた主人公が刑務所の門を出ると、 
 「キャ~~~!!○○くぅ~~ん!!」
 すっかりおばさんになったあの時の女子高生グループが、
 あの時と変わらぬ笑顔で花束を振り回して出待ちしていた。なぜ主人公なのか、なぜある日突然なのかが明かされないのが後味悪い。 



