せかいいちうつくしいぼくの村(小林豊)

211本当にあった怖い名無し:2013/04/20(土) 18:08:19.99
絵本「せかいいち うつくしい ぼくの村」

少年ヤモは、兄が戦争に行ったため、
親を手伝って働いている。

ヤモの住むパグマン村は、
すももやさくらんぼ、果実がたくさん取れる
とても美しい風景の村だ。

春のある日、ヤモは父と一緒に
さくらんぼとすももを売りに街へ出かけていく。

さくらんぼを売るヤモは、
戦争で片足をなくしたおじさんを見て、
「兄さんは無事だろうか」とふと心配になった。

市場の食堂で、父は知らないおじさんと戦争の話をしている。
兄さんは来年の春には帰ってくるが、
無事に帰ってくるとは限らない。

帰り際。
父は一頭のきれいなヒツジを買ってくれる。
名前をつけ可愛がるヤモ。


212本当にあった怖い名無し:2013/04/20(土) 18:09:32.62
しかし次のページには
「その年の冬、村は戦争ではかいされ、今はもうありません」

実は話の舞台はアフガニスタンで、
出版された95年当時、15年も激しい戦争が続いており、
パグマン村のように破壊された村はいくつもあることが解説される。
ヤモもよくて難民、悪くて死亡。

何が後味悪いかって、
幸せそうなヤモを延々描いておいて、最後の一文がこれってのが…

世界中の、戦争を経験したあらゆる国に
「せかいいちうつくしいぼくの村」があるというのが
悲しいね。


213 本当にあった怖い名無し:2013/04/20(土) 22:59:03.09
反戦モノは、背景にろくでもない団体が見え隠れして気持ち悪い

214 本当にあった怖い名無し:2013/04/21(日) 00:07:39.02
怪しい反戦団体はともかく
ある日突然平穏な暮らしを奪われる住民がいるのも事実
戦争は例外なく後味悪い。

298 本当にあった怖い名無し:2013/04/24(水) 18:10:40.09
>>212
今調べたらそれシリーズ物で三部作
せかいいちうつくしい村へかえるという最終巻が出てて
その中でヤモは生きて友だちと再会しとります

 

せかいいちうつくしいぼくの村 (えほんはともだち)
せかいいちうつくしいぼくの村 (えほんはともだち)