ブラック・ジャック/第203話「消えさった音」(手塚治虫)
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823:本当にあった怖い名無し:2014/02/18(火) 00:43:53.08
- BJって世相ゆえか大気汚染や水質汚染や騒音のような
公害問題扱った話結構あるけれど、大体どれも後味悪いよねそれで思い出したBJのエピソードが飛行機の騒音に悩まされている人の話
飛行機の騒音でノイローゼになって、何度も病院に担ぎ込まれている人が、
今度は熱湯を耳にぶっかけて両方つぶしてしまう何故か119番がつながらないので、
村の人たちが医者を探すとたまたま村にいたBJと遭遇
BJは「私が治せば二度とそんな心配はなくなる」と言って
自宅へ患者を運んで手術数日たって見舞に来た村人たちが、またノイローゼにならないかと心配すると
BJは「ノイローゼにはならん」と断言
そこで音を鳴らして、徐々に大きくしていって聞かせる実験を始める
すると音量が100ホーン(あまりに大きい音に村人はアッチョンブリケの顔)を
超えたあたりで、何も聞こえなくなったという患者
BJが施した手術は、あまりに大きな音を感じ取ると
鼓膜が外れて音が聞こえなくなるようにするというものだった数日後、手術料は騒音公害の元凶である空港財団からとろうと電話したBJだが、
しばらくしてきたのはあの患者
患者は「もう一度手術をして鼓膜を普通のものにしてほしい」と言い出す
村人たちは騒音公害と戦っている、
それなのに自分一人だけ聞こえないというのは納得できない、
だが村人全員に手術などできる訳がない、
解決するには結局騒音の源の排除しかない、という患者そこに空港財団の理事長が来て、
「騒音反対派にかたっぱしからあの手術をしたいから
うちの嘱託医に手術法を教えてほしい」と言う
BJは理事長を追い返すと、自棄になったような表情で
「さっさと手術室にはいんな」と告げる「自分だけがいい目を見る訳にはいかない」っていう
患者の心情は理解できなくもないけど、
根本となる騒音の排除にはまだまだほど遠いし、
ノイローゼの発作でこの患者は死にかねない
(手術の時は内耳まで火傷して、
一気に片づけないと感染症の恐れがあったのでマジで危なかった)
って考えるとなあ…