海のトリトン
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329:本当にあった怖い名無し:2014/03/07(金) 21:06:35.43
- うろ覚えだけど海のトリトン
海に置き去りにされていた孤児の少年トリトンは
緑色の髪などの奇異な姿から迫害を受けつつもたくましく育った
やがて彼はしゃべるイルカと出会い、自分が人間ではなく、
海中に暮らすトリトン族の生き残りである事を知らされるイルカは不思議な剣を渡し、その剣で両親の仇を討てと頼んでくる
海中には他にも人間型の種族がおり、トリトンの両親らは
敵であるポセイドン族に皆殺しにされたのだという
自分が人間ではないという事自体が受け入れがたく苦悩するトリトン
差別されいじめられて育った故郷でも愛着はあり離れがたかったが、
トリトンが剣を継承した事を知ったポセイドン一族の襲撃に故郷を巻き込むわけにはいかず、
トリトンはポセイドン一族の本拠地を目指し海底へともぐっていく海の中では仲間ができては、ポセイドン一族に殺される、
そんな戦いを繰り返しながらトリトンはやがてポセイドン一族の本拠地へ近づく
不思議な剣は持ち主の生命力を糧とし、ボロボロになりながらもトリトンは非常に強かった
やめろ来るな、とポセイドン一族の者が抵抗する声が聞こえ
刺客も強くなっていったがやっとトリトンは本拠地へたどり着くだが、広がる海底都市に住まうポセイドン一族の者たちは石化して死に絶えており、
赤子を抱いたまま固まっている若い母親などの凄惨な姿があった
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330:本当にあった怖い名無し:2014/03/07(金) 21:07:37.58
- ポセイドン一族は、かつて海中で栄華を誇っていたナントカ族が
宗教的儀式のために生贄にしていた者たちの生き残りの末裔だった
力を蓄えたポセイドン一族は反旗を翻しナントカ族を倒したが、
ナントカ族はポセイドン一族を許さず、ポセイドン一族を滅ぼすための兵器として剣を作り、
その剣を操る種族・トリトン族を生み出したポセイドン一族は、生命力を与える人口の太陽のようなものの元で暮らしていたが、
トリトンの剣には強い殺傷能力だけでなく、その太陽の光を失わせる力もあった
ポセイドン一族がトリトン一族を殺し続けトリトンをも狙ったのは自衛のためであり、
トリトンが海底都市にやってきたせいで
ポセイドン一族の人々は太陽を失い死んでしまったのだった突然明かされた事実にトリトンは驚愕し、
太陽を失わせるという役目を全うした事で剣は消滅し無力な少年に戻った
トリトンは愕然としながらいずこかへ去っていった