世にも奇妙な物語/「穴」

457 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/01/03 03:38
後味の悪かった作り話です。
昔聞いたものなんで、曖昧ですが・・・。
今考えると結構矛盾があるので、昔話を読む感覚で見てください。

ある少年達が裏山で遊んでいました。
そのうちの一人が穴に足を取られて転びました。
その穴は拳ほどの大きさですが、底が見えず非常に深いものの様でした。
少年達は興味を持ち、その穴に持っていた赤いビー玉を落としてみました。
しかし穴の底にたどり着く音は返ってきませんでした。

その穴の事を少年達は秘密にしましたが、何処からか噂は漏れ、みんな興味を持ち、町の噂になっていました。
穴は次第に広がってゆき、次に少年達が見た時にはドラム缶程の巾になっていました。
少年達は大きな石を落としてみましたが、それでも音は返ってきませんでした。

いつしか穴の事は有名になり、不法投棄や粗大ゴミ捨て場となりました。
それでも穴の底は見えてきませんでした。

いつしか穴は国の管理下に置かれ、医療廃棄物や使用済核燃料、果ては期限の切れた核ミサイル等の廃棄場所となりました。
国は各国の不要軍事兵器を処理する事で、儲ける事に躍起になっていました。
「どうせ底の無い穴だし、捨てるだけで金が入るのだから」と。

そして何年か後、少年は青年へとなっていました。
青年は大学へ行こうと、いつもの道を歩きはじめました。

そのとき、何も無い青空から青年の足元へ何かが落ちてきました。
青年はそれを拾いあげると背筋が凍りつく様な感覚を覚えました。

・・・それは少年の頃に持っていた赤いビー玉でした。


458 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/01/03 04:06
>457
星 新一の小説を基に創作してあるだぁーね。
実はその話大好きなので覚えておりました。

459 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/01/03 04:08
そうなんですか。
私自身は昔に友人から聞いたものなので、知らないのですが
その友人が読んだか、他の人から聞いたかしたのかもしれませんね。

情報Thxです!


544 名前:ぽこーてぃん ◆aPOKOW7A 投稿日:02/01/04 19:12
星新一のは「おーい、出てこい」とかいうタイトルじゃなかったっけ。

537 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/01/04 16:05
>>457の話、昔世にも奇妙な物語でやってた気が
するんだけど。
確か「穴」って題名で、いかりや長介主人公で。

 

ボッコちゃん (新潮文庫)
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