シロ

664 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/14 18:40
友達の友達の話。

田舎(岡山だったかな?)に住んでいたその子は、犬を飼っていた。
ところが母親がどうしても犬嫌いが治らなくて、ある日
「捨ててきなさい」
と言い出した。
ところが、捨てても捨ててもその犬はうちに帰ってくる。
子供の足ではせいぜい犬が帰ってこれる範囲にしか行けなかった。

とうとう父親が車に乗せて遠くの山に捨ててくることに。
その子は犬と一緒に車に乗って山を三つ越えた場所に行き、
大量のドッグフードとともに犬を放置して、父と一緒にその場を去った。
帰り道に父は親戚の家に寄り、そこで酒を振舞われて長居したので
帰宅したのは深夜になったそうだ。
家に帰ると鬼の形相の母親が玄関に出てきてこう言った。

「あんたらいつまで飲んでるの! シロのほうが先に帰ってきとるわ!!」
つづく


665 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/14 18:40
ここで終われば「笑えるイイ話」ですんだんだけど。
話してくれた友達にわたしは尋ねた。

「で、シロは今でも元気なの?」

友達は言った。

「うん。その次の週だったか、お母さんの車に轢き殺されちゃったらしいよ」

(´・ω・`) シロ・・・