霧の中の風景

補足：後味の悪いところ

旅の途中で訪ねた親戚の家で姉と弟は私生児で父親などいない、
父親がドイツで働いているというのは母親が二人に寂しい思いをさせない為についた嘘だとわかる。
（しかし、そのことは姉と弟には伝えられない。二人はそのことを知らないまま旅を続けることに）
途中、旅芸人の青年と姉が仲良くなったりするのだが、二人がヒッチハイクしたトラックの運転手に姉が強姦される。
（強姦された後、姉が手についた破瓜の血をトラックの扉になすりつけるシーンがエグい）
その後、紆余曲折あって、なんとかドイツ国境付近の川についた姉と弟、
やっと父親に会えると喜び、濃い霧が立ち込める中、ボートに乗って国境を越えようとするのだが、
それに気づいたドイツ側の警備兵が二人に来るなと警告する。
幼い二人は何を言っているのかわからず、霧の中をそのまま進み
（画面上は濃い霧で何が起こっているか見えない）
二発の銃声がその場に響き渡る。
その後、幻想的な風景の中、大きな木に抱きついている姉と弟のシーンで映画は終わる。

後味どころか観ている途中から気分が悪くなる。
でも、映像は物凄く幻想的で綺麗だから、つい見てしまう。