赤い雨
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813 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:04/10/15 20:36:53
- 子供の頃読んだ、「赤い雨」という推理クイズの問題がイヤだった。
液体空気の実験施設で、研究員が次々と失踪する事件が起こる。
主人公の刑事が施設の調査にあたるが、
研究員が施設の中に隠れている様子もないし、
死体を隠せそうな場所もない。しかし施設の門衛の話では、失踪した研究員が、
何らかの形で外に出ていったり、運び出された形跡もない。唯一怪しいと思える持ち出し品は、施設の所長が
趣味の夜間飛行でセスナ機に乗り込む際に、
いつも持ち込むボストンバッグくらいだが、
これも人間が隠れられるような大きさではない。
そもそも施設の周囲に、セスナ機が着陸できるような場所もない。そして、刑事と所長の会話から、唐突に、
その頃、赤い雨が降るという怪奇現象が、
東京では毎日のように起こっていた――。というナレーションが挟まれて、「解答篇に続く」。
後に海野十三の探偵小説が元ネタである事を知ったんだけど、
こちらの方は逆にタイトル(目欄)でいきなりネタバレしていて、
やはり後味が悪かった。