世にも奇妙な倒産騒動。優雅な失踪

678 名前:ノンフィクション1/2 投稿日:2005/09/27(火) 00:24:06
98年頃、日曜日の午後2時頃に放送されたノンフィクション。
「世にも奇妙な倒産騒動。優雅な失踪」。

東北(青森?)のとあるスーパーの2代目(30代前半?)が失踪した。
その2代目とは、田舎には珍しく精力的に事業を展開し、
地元では「青年実業家」として一目置かれていた人物。
失踪直前まで変わった様子もなかったし、経営が傾いている様子も
窺えなかったこともあり、残された従業員も債権者も呆然。
まさに周囲を煙に巻いた華麗なる倒産劇だった。
しかし、残された者達はたまらない。借金は莫大で、
頼みの担保(社長の家屋敷)でも歯が立たず、その多くは連帯保証人(従業員多し)の肩に。
「青年実業家」を信頼し、投資していた資産家は別としても(落ち込んではいたが)、
職を失った上に借金まで背負わされた従業員達にとっては深刻な問題だ。
番組で取材した元従業員(40~50代?)もかなりの負債を背負わされ、家庭は沈みきっていた。


680 名前:ノンフィクション2/2 投稿日:2005/09/27(火) 00:25:31
さて、失踪し2代目社長はどうしたか。
彼は、親戚を頼って家族と共に上京していた。
そして、親戚の会社で働いているという。
何でも、手取り50万ほどで、生活苦とは無縁。
さらはに土日もきちんと休めるから、昔よりゆとりある生活らしい。
事実、週に一度は夫婦で食事を楽しむとかで、洒落たレストランの前で
インタビューを受けていた。これだけでも腹立たしいのに、
地元に残してきた借金と保証人達のことをスタッフに問い質されると、
自己弁護&逆切れで、謝罪の言葉は皆無。
一応悪いとは思っているらしいが、家族(特に子ども)のことを考えると、
仕方がなかったと嘯く始末。
そうして視聴者を鬱にさせたまま、エンディングへ。
父親が負債を背負わされたという女の子(12歳ぐらい?)が社長宛に
手紙を書いてスタッフに託す。
それをスタッフが渡そうとするも、社長は受け取り拒否。
「どうせ『お父さんが可哀想』とかそんなことだろ?ケッ」って感じで。
しょうがなく、ナレーターが読み上げる。
内容はそれなりに恨み節ではあるものの、淡々としていて感情的にはなっていない。
ただ一言、「許さない」とだけ言いたかったのだと思う。
自分勝手な社長よりもずっと思慮深く、あの若さでここまで悟ったのかと思えば鬱度2倍。
そして番組は終わる。
因果応報の気配もなく、まさに「正直者が馬鹿を見る」といった感じで、
今もモヤモヤしている。

682 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/27(火) 00:48:56
うわあ後味悪!

検索したら下のような日記がでてきたよ。

1998.12.20
「世にも奇妙な倒産騒動。優雅な失踪」というノンフィクション番組を見ました。
東北の最果ての街の”青年実業家”が2億円の借金を踏み倒して夜逃げして、
東京で家族揃って”幸せ”に暮らしているという内容でしたが、自己中心的な考えしかできない
”青年実業家”の言動に憤りを感じました。。あとに残された債権者や借金の連帯保証人たちの
ことを少しでも考えたことがあるのでしょうか?この人は、商人としても人としても失格です。
・・・・私も数年前に保証人の悲劇を経験しています。

その後のこの「実業家」の顛末を知りたいなぁ。
多分転落してるだろうけど。


684 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/27(火) 01:13:11
そもそも担保とか連帯保証人ってのが、借りた本人が借金を踏み倒すための制度。
これがあるからこそ、本人は逃げることができる。これがなければ、貸主が地獄の底まで追っかけてくる。

だから、連帯保証人をほかって失踪したことを責めること自体がおかしい。
本当に誠実な人は素人を連帯保証人になんかしない。
だって、明日隕石が落ちてきて死なないなんて誰にも言えないんだから。

そういうことを承知しておきながら連帯保証人になった人がバカを見た。
これを因果応報と呼ばずして何と呼ぶ?

あと、金借りた本人が堂々と公のテレビに出て優雅に暮らしてるんだったら、
先代の財産を奪うとか従業員をカモにするとかを目的にした
銀行と結託した計画倒産の方を疑うべきですよ。


685 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/09/27(火) 01:42:31
>>684
いちいちその通りなんだけど、それと後味の悪さは別だろう。
そんな理屈はある程度わかっていてもなお後味が悪いんだと思うけど。