隣の芝生が青く見える

914 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/09(金) 21:12:50
やっぱり楳図かずおで、読んでドヨーンとした漫画思い出したよ。
ある女が、ハンサムな文学青年と結婚する。
もう一人彼女を愛してる男がいるのだが、こっちは優しいだけがとりえの冴えない男。
女は、小説家の妻として頑張るが、夫はどんどん調子が落ちて、
ろくな仕事もしない貧困の酒浸りの毎日。女も内職だ何だとやつれ、不幸のどん底。
ついにはボロ屋で赤貧のあげくに死亡。新聞に載る。
その時、女は別の記事を見る。
あの冴えない男が実業家として成功して金持ちになり、施設に多額の寄付したという報道。
あの時、地味だが実直なあの人の良さを解らなかった私がバカだった…
女は、崖から海に身を投げて死んでいく。

ここで、視点が女のもう一つの人生へ。
この世界では、女は地味だが優しいもう一人の男を選ぶ。
だが結婚してみると、優しい顔は上面だけ。冷酷でずるいイヤな性格だった。
汚い手口を使って出世し、人を人とも思わない。
女も飾りとしてしか扱われず、不幸な毎日。
世間への目くらましのため施設に多額の寄付をし、新聞の載るが、
女はその裏側を知っているので嫌悪感しか抱かない。
その時、女は別の記事を見る。
そこには、あの時ふった文学青年が、小説家として認められながらも、
うらぶれた状況で不幸な死をとげたという報道。
あの時、あの人の才能を見抜けなかった私がバカだった。そばで助けてあげたかった…。
女は、崖から海に身を投げて死んでいく。

結局この女自身が悪いのか?というとそうでもない感じで、
美人でひたむきなヒトに描かれている。男たちにもそれぞれの人生があるし、
やっぱり運が悪いとしか言えず、後味悪い。


917 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/09(金) 21:35:14
じゃあ単に女がないものねだりなんだな。
隣の芝生がってやつだ。
どの男とくっついても満足できないんだろう。

918 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/09(金) 21:43:03
不幸な女性の物語っていうより読者への教訓漫画のように感じた
そのせいかあんまり後味悪くない
実際読むと違うのかもしれないけど