蝶が飛んだ
-
698 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/03(月) 01:20:51
- 中国語の教科書つながりで投下。
大学で中国語を取ってて、なかなかおもしろいなと思ってた矢先のこと。
課題に短編小説でタイトルは「蝶が飛んだ」だったかな?
きれいなタイトルだな、と思ってた。そしたらその内容が・・・青年が彼女と待ち合わせしてる、
デートでうきうきとして待つ青年。雨が降ってきたけど気にしない。
やっとお待ちかねの彼女の姿が見えた。彼女が気づくように手を振る青年、
彼女も気づいて青年の元に急いで駆けて来る。その時猛スピードの車が通る。
青年の目の前で、彼女ははねられてしまう。
彼女は歩道に叩きつけられて動かない。
青年は突然のことに呆然と立ちすくみ、母親に出したばかりの手紙を思い出す。
「お母さん、僕は結婚することにしたよ」いきなりこれで終わるのもすごいんだけど、タイトルの意味は
彼女が跳ねられたときの様子のこと。つまり「蝶が飛んだみたいだった」。
・・・実際文章中にもその表現がそのまま出てくる。人が跳ねられたことをそういう風に表現するのって・・・と
読んでる方も呆然としたわ。
-
701 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/03(月) 03:05:49
- >>698
人が死んだりするシーンを妙に現実感のない美しい表現で表すのって、
現実では不謹慎かもしれないけど、小説では結構よくある手法じゃない?
特に、相手が大切な人や美しい女性なんかの場合は。シェイクスピアのハムレットで発狂したオフィーリアが水死する場面に、
「長い裳裾が大きく水面に広がって、まるで人魚のようでした」みたいな表現があるんだけど、
あれが「ちょっとの間ボケっとしてたけど、そのうち沈んじゃった」だったら、
あんなに感動できないと思うもんw