お姫様には全てお見通し

303 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/04/15(土) 10:00:25
大橋薫のタイトル忘れたが短編

主人公Aの友人のBはかなり妄想癖の強い子
「私の王子様よ」と言ってイケメンの写真を見せてくる。
だがイケメンには彼女がいる。Bは「悪い魔女に騙されているだけよ」と言う。

イケメンの彼女の家に無言電話がしつこく入る。
イケメンと付き合っている事を嫉妬した誰かだろうと、彼女は軽くスルーする。
ガラスやらが大量に突き刺さったボールを当てられ、イケメンの彼女が倒れる。
即入院したがガラスが顔に刺さっており、整形でも治せないほど酷い傷が残るだろう。
彼女はそのまま不登校状態になり、イケメンは嘆き悲しむ。
「正直な魔法使いさんがお姫様と王子様の仲を取り持つのよね」
とBが言い、AはBとイケメンの橋渡しをさせられるが、
傷心のイケメンを慰めるうちに付き合い始めてしまう。
「悪い魔法使いさんね」と怒った様子のB。しかしなにもしてこない。

Bの介入のないまま、Aとイケメンは楽しい日々を送る。
一人になったAのもとに、顔面包帯まみれの女が髪を振り乱しながら近づく。
「あんたね!無言電話をしてきたのもあたしの顔をこんなにしたのも彼を奪ったのも!」
それはイケメンの元彼女だった。
実は無言電話もボールを仕掛けたのもBだが彼女はそれを知らない。
自分と同じ顔にしてやろうと刃物を振りかざす彼女と、Aの悲鳴で暗転

その様子を見ているB
Aがイケメンと付き合うのも、彼女が凶行に走るのも全てはBの計画通りだった
「さあて いよいよお姫様の出番ね♪」
Bが微笑を浮かべながら歩き出して終わり

メルヘン少女のようである意味Bが一番現実的だ