パリ万博の消えた貴婦人と客室

563 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/06/25(日) 00:55:38
旅の母娘の話で思い出した。昔アンビリかなんかでやってた話。

パリかどこかの万博にやってきた母娘。手近なホテルに宿をとった。
ところがインドからやってきた二人のうち、母親の具合が悪くなってしまった。
娘は医者を呼びに行き、少しの間ホテルから離れた。

ホテルに帰ってきた娘はフロントに行き、部屋の鍵をもらおうとした。
ところがフロントは「あなた様は知らない」と言う。
「今出て行ったばかりの者よ!母に会わせて!」とわけのわからなくなった娘は
無理やり泊まっていたはずの部屋へ行く。
部屋に行けば、母と荷物があるはずだから証拠になると娘は思っていた。
だが部屋に行けば、母も荷物もなく出る前と内装すら違う始末。
「何か勘違いをしていたのでは」とフロント。
グルでからかっていると娘は警察に訴えるが、娘の言う証拠は何もない。
キチに思われた娘は精神病院に入れられてしまう。
「私が合ってるはずなのに……」と本当に娘は病んでしまう。

で、しばらくして娘に一通の手紙が届く。
あの時、本当は娘の言っていることのほうが正しかった。
何故あんなことをしたかというと、母親は実はペストになっていたのだ。
万博が始まる前に、ペスト患者が出たなど言えるはずもない。
医者が娘よりも先に駆けつけたとき、既に母親は虫の息ですぐ息をひきとった。
そこで具合の悪いものなどいなかったことにしようということになった。
こっそり母親の遺体と荷物を持ち出し、部屋の内装まであっという間に変えて
後は娘をキチ外にすればいいだけという計画があったようだ。

娘悲惨すぎ。