桜下怪談(樋口橘)
-
988 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/06(日) 08:55:30
- 樋口橘の「桜花怪談」
主人公は美少女だが、不義の子供という生い立ちのためか根暗で皆に敬遠されている。
ある日の帰り道に変質者に襲われ、そのまま殺されて桜の木の下に埋められてしまう。
幽霊になった主人公は、同じく幽霊の少年少女三人と知り合いになる。
・つい最近酔っ払って川に落ちて溺死した男子高校生(以下少年
・戦時中に死亡。行方知らずの母を心配して成仏できないままの勝気娘(以下勝気
・同性に出したラブレターを公開され全校生徒にいじめられて死んだホモ少年(以下ホモ
皮肉にも死んではじめて友人ができた。
幽霊としてまったりタイムを送りつつ、成仏を目指す仲間たち。家族も学校も、どうせ男の家にでもいるんじゃないかと言って主人公を心配しない。
主人公の未練は自分の死をわかってもらえない事ではないかと、仲間たちは死体を見つけてもらえるようがんばる。
生前主人公が唯一仲良くしていた野良犬の協力もあり、主人公の死体は見つかり犯人も逮捕された。
だが主人公は成仏できない。何時の間にか少年に恋心を抱いており、それが新たな未練となったのだろう。色々あって勝気は母に再会する。母も戦時中に亡くなっており、
同じように幽霊となっても娘を探しつづけていたのだった。
勝気の体から光りが溢れ、勝気は母と共に天に昇って行こうとしている。
勝気はホモの体を引っ張る。勝気は前からホモに恋心を抱いていたのだった。
「あんたは男しか好きになれないかもしれないけど私はあんたが好きだ。一緒に行きたい」
というような事を言われ、ホモも行ってしまう。ホモは誰かから愛される事を欲していたのだった。残された主人公と少年。少年の未練を探るうち、少年が植物状態で生きていた事が判明する。
生き返った少年。何時の間にか主人公に惚れており、主人公の事を気にする。
まだ成仏していない主人公と再会した少年は、主人公に好きだと告白する。
せっかく生きかえれたんだからもう忘れろと主人公は言うが、
少年は尚も愛を告白し、少年はそれからも幽霊の少女とデートを続ける、で終わり。
-
989 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/06(日) 09:50:01
- 後味悪くない
おもしろかったけど
-
995 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/06(日) 10:47:04
- >>989
生き返ったのに幽霊と恋愛はじめちゃうってのは結構読んでてもやもやするぞ。
死んでたと思ってたら実は生きてた、という展開はよくあるが、
そういう場合は大抵死んでた間の事はふっきるものなのに。