K-19

733 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/17(木) 22:12:48
今やってるK-19も相当後味悪いよなぁ。

747 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/18(金) 02:02:47
>>733で出てきたK-19のあらすじをちょっと書いてみる。

K-19はソ連の最新鋭艦で、歴戦の艦長、副官(元艦長で人望あり)、乗組員と共に訓練航海へ出発する。
だが、K-19は訓練中に原子炉の事故に見舞われ、メルトダウンを起しそうになる。
原子炉の修理を行う為には放射能の充満している機関室に直接入らなくてはならない。
ここで、準備不足により艦内には放射能防護服はなく、科学防護服
(毒ガス等を防ぐもので、放射能にはほぼ無力)しか装備されていない事が発覚する。

危険を知りつつも、苦渋の選択で乗組員に修理を命じる艦長達。
祖国への思い、職務への誇りを胸に決死の修理作業を行う乗組員たち。

何人もの乗組員が重度の放射能汚染に犯されつつもなんとか修理は完了するが
艦内も放射能に汚染され、艦も速力が出せない為に帰投もままならない。
司令部に救援を乞うが、冷たい返事しか帰ってこない。

副官は近くを通りかかったアメリカ海軍に助けを求めようと主張するが、
司令部からの命令を尊重する艦長は首を縦に振らない。
(司令部は新鋭艦の機密を漏らしたくない為、アメリカとの接触を避けたい)

そして、修理ミスにより再度メルトダウンの危機が訪れる。

海上でメルトダウンを起こせば核ミサイルも誘爆し、アメリカ海軍も近隣の基地(確かアメリカ)も
巻き添えにしてしまう。
そうなれば全面核戦争を引き起こしてしまう。


748 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/18(金) 02:04:00
被害を最小限にくい止める為に緊急潜行を命じる艦長。
悲観し、暴れた挙げ句に火災を引き起して焼け死ぬ乗組員も出る。
(この際、艦長は核ミサイルの誘爆を避ける為に消火装置を作動させろと命令する。
ガスによる消化なので、装置が働くとその場の乗員は皆死んでしまう)
結局は副官の強硬な反対により、手動での消火を行い、鎮火させた。

そして、あまりに部下を省みない艦長に対して司令室で反乱が起きる。
(副官の艦長時代の部下が政治局員=艦内で唯一艦長を解任できる と結託して起こした)
だが副官はそれを良しとせず、反乱を起こした部下を拘束し、副官としての務めを果たそうとする。
(副官としての務め=艦長に職務を全うさせる)
艦長を諭しつつ最善を尽くそうとする副官。それに応える艦長。

努力の甲斐あってなんとか再修理を終えるが、
もう無理だと判断して艦長はアメリカ軍に助けを求めるよう指示する。
が、間一髪、ようやく友軍の原潜が救助に到着する。

だが、事故をアメリカ軍に知られたくない司令部は、貨物船に曳航させるのでそれが到着するまで
艦内待機しろと命令を出す。

艦長はこの命令に逆らい、独断で友軍の原潜に乗組員を移し、曳航させて帰頭する。

この後、時間は数十年後に飛び、墓地に集うかつての艦長、乗組員たち。
機関室で作業を行った乗組員はその後に全員死亡し、この墓地に眠っているのだ。

艦長の口からその後の顛末が語られる。

機関室で決死の作業を行い、全面核戦争を防いだ偉業を国家英雄として認めるように申請したが、
戦時ではないので認められなかったと。
だが、例え国家が認めなくとも、我々は彼らが確かに英雄だったと知っている。


749 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/08/18(金) 02:09:29
見たばっかりだからあらすじ書いてみたけど、あんまり後味悪くないな。

多分、>>733のひとは国家に認められなかったって部分が後味悪いって
言ってるんだと思うが、そんなものが欲しくてやった事じゃないだろうし、
職務や誇りに殉ずるって辺りに感動したな、オレは。

 

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