攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG/第2話「飽食の僕」

528 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/26(火) 12:18:22
アニメ「攻殻機動隊」のうちの1話。
これいつも微妙に後味悪いんだけどその中でもイヤだったやつ。

とある軍役あがりの移民の男がいる。
移民は賃金も安く立場が低いが、男は軍役中優秀なパイロットだったのをかわれて
今はお偉いさんをヘリで送り迎えするお抱え運転手。
男は社会のすべてを憎んでいる。移民に対する待遇の悪さ、虚構の政府、情報を垂れ流すだけのマスコミ、
義体化(この世界でのサイボーグ化)してもなお必要でないはずの食事をする同僚たちを醜いと蔑み、
飲みに誘ってくる気のいい同僚もいるが、内心バカにしていて誘いに乗ったことはない。
自分が運転手をしているお偉いさんを暗殺する計画を立て、毎日作戦をシミュレーションし、
武器を集め、自室で日々身体を鍛えている。

ある日お偉いさんを接待の場に送っていった先で美しい高級コールガールと出会う。
向こうは運転手のことなどまったく気にとめていないが、男はその日からそのコールガールの虜になる。
武装して会見の場に乗り込み、よからぬ話をしているお偉いさんを射殺し
コールガールを助け出し、自分の思想を語る妄想にひたったりする。

とうとう作戦を決行しようと思い立ち、最後だからと再三誘ってくれていた同僚を飲みに誘うが
その日に限って予定があると断られる。
次の日仕事を休み、大きなバッグに武器を抱え、あのコールガールのいる店にやってきた男。
ボディーガードのいかつい男にびびりながら彼女を買いたい、と金を差し出すが
足りねえよ、と一蹴され放り出される。
欲望を鎮めるため場末のヘルスに行くものの、サービスもなしに金だけ取られるぼったくりヘルス。
文句をつけようとして店長にボコにされてしまう。


529 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/09/26(火) 12:20:04
作戦は決行できないまま、次の日からまた元の仕事に戻る男。
食堂のテレビにクーデターを企てたテロリスト集団が逮捕されたというニュースが流れる。
そこに映っていた首謀者はあの同僚。最近頻発していた、難民による官舎襲撃の首謀者だったのだ。
俺には思想がある、お前たちとは違う、と見下していた相手に先を越され打ちのめされる男。

そして仕事であのコールガールをヘリで送っていくことになる。
男はコールガールに「真実を語らなくてはならない」と言うが、
コールガールは「わかってる。あなたは充分戦ったわ。あなたは勝ったのよ」と言う。
そうならいいが、と自分の戦いを終えることにする男。

実はこのコールガールは政府の対テロリスト特殊部隊「公安9課」の女少佐が変装した姿。
テロの可能性を察知し潜入捜査していたのだが、男の計画が妄想の域にすぎないことを結論づけた。
強いはずの自分も妄想レベルでしかない。カレンダーの作戦決行日はいつも延期され、永遠にやってこない。

男はヘリを運転しながら「あの…どちらまで?」と聞いてくる。
彼は哀れなほどに何も知らない一市民なのだ、と少佐は思うのだった。

という話。各所に妄想が入りまくるため時系列とか間違ってるかもしれん。
なんか「俺実はすごいんだぜ妄想」の痛々しさがもう見てらんなかった。

 

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