キッズトーク(柳原望)
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932 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/02(月) 13:53:21
- 柳原望の「キッズ・トーク」の番外編
本編は幼少期の一時期だけを一緒にすごした男女が
大人になって再会して改めてまた恋に落ちるという話で、
本編はどちらかというとつまらなかったが番外編が衝撃的で単行本を捨てられない。男は幼少期に別荘に家族でやってきて女と出会った。
別荘に来たのは精神を病んでいる母の療養のためだった。
一年ぐらい前に男の妹が、母が目を離した隙に溺死してしまい、
自分のせいだと母は泣いてばかりで、今では少しは落ちついたが抜け殻のよう。
その事故からだいぶ時間がたったし、なにより初恋に夢中だった男は、
母よりも女を優先し、自宅に帰るその日も女に会うために家を抜け出した。
そして両親のもとへ戻ると、母が久しぶりに笑っていた。
男は一瞬喜び、そしてすぐにその理由を知る。
母は子供がいるという事を忘れていて、男が誰なのかもわからない様子だった。男が別荘からいなくなっている事に気づいた母は、
「また目を離したせいで子供が消えた また子供が死んでしまうのかもしれない」
と極度の不安に陥り「最初から子供がいなかった事にすれば子供が死んで苦しむ事もない」
という結論に達したのか、男の事も妹の死もきれいサッパリ忘れてしまっていた。自宅に帰ると既に報せを受けていた執事がすぐに医者に見せようと言ってきたが、
男は既にある決意をしていたので拒絶し、父もその考えに従った。
「普通ってなんだろう 泣いてるお母さんに戻す事が普通なのかな」
自分や妹の事を忘れてお母さんが笑えるならその方がいいと男は言い、
「両親が亡くなった遠縁の息子」という事にして暮らすことになった。
母のやさしさは変わらないものの、身内と他人ではやはり気安さなどが違い
母は父にお菓子を上げる時はぽいと口に放りこんで、男にあげる時は小皿にフォーク付きとかで、
そういう細々とした変化に男は苦しさを感じながら大人になっていった。
「母から僕への愛がなくなったわけじゃない ただ愛の形が変わっただけ」
そう思いながら幸せな日々をすごすが、たまに苦いものを感じたりもする。落ちこみすぎて廃人化しそうな母を救うためには仕方ない選択だったんだろうけど、
死んだ子供の分も息子に愛情そそいでやれよと、気の毒な人なんだが母にむかついた
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934 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/02(月) 13:57:53
- 父親何してんだ?って感じだね。
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935 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/02(月) 14:11:26
- >>932
母の療養のために別荘に来てるのに
女を優先した男が悪い。母親が気の毒。
こういう男が将来年取った親を平気で寒空にホッポリ出したりするんだよ。
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937 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/02(月) 14:48:40
- >>935
こういう母を持つ息子は可哀想だな。
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938 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/02(月) 14:51:25
- >>936
妹はどうせ死んでんだからヒゲとか関係ないだろw