一生続く友情

992 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/03(火) 10:55:30
後味が悪い、というより未だに自分の中では悶々としている思い出がある
近親相姦的な内容もあるので、嫌な人はスルーして下さい。

中2の夏休み、家の引越しで私は転校したが、
新しい中学は前の真面目な中学とは全く違っていて
生徒が平気で先生方に楯突くわ、授業妨害や授業中にうろうろしていたり
トイレに吸殻が平然と捨てられているようなDQN校で、
耐性のない私はあっというまに「うざったい奴」と虐めの対象になってしまった。
そんな私を助けてくれたのは、当時一匹狼的な雰囲気を醸し出していたA子で
彼女は不良というより、周りにバリアを張っていて得体の知れない部分があったのか
教師からもDQNからもアンタッチャブル扱いだったと思う

でも、何故か私には最初から気安く声をかけてくれて、意外とユーモアもあるし
何より、一人ぼっちだった私には天の助けで、A子とは学校内外でもいつも一緒で
私は一生続く友情だと思っていた。
でも2年生も終わりの頃、二人でたわいない話の最中、何が切っ掛けか忘れたけど
いきなりA子から「誰にも言わないで」と話されたのは
A子は小学校低学年の頃から実父(開業医)に変な事をされている、
母親も知っているが父親の言うと通りにしないと殴るので、
A子が嫌がると父親と一緒になって叱る変なこととは、
父親と裸になって一緒のベッドに入ってエッチな事をする、というもの

そうして信じられない事に、A子は父親から今までに何度も妊娠中絶の手術を受けているというのです、
父親の医院に休日に連れていかれ、処置を受けるそうですがA子の話では
「父親が手製の洋服ハンガーの柄のようなものでガリガリと身体の中を掻き出して
 その時は麻酔で痛くないけど、終わった後に、身体の芯が焼けるように痛くて
 2,3日動けなくなるけど、お父さんは『赤ちゃんができる私の身体が悪い』」
と言うとか。今から考えたら、もしそれが事実ならとんでもない話ですが、
当時の私は情けない事に性交の事すら知識の無い年齢で、あまりにも自分の世界とかけ離れた内容に、
却って現実味がなく間の抜けた「ふーん・・大変ね・・」という感想しか言えなくて、
A子はそれっきり黙ってしまいました。


993 名前:992 投稿日:2007/04/03(火) 10:56:05
結局、何となくそれからA子が他の人に対するようなバリアを私にも張り出したのと
学年が変わったお蔭で、新しい友人が何人か出来たためにA子とはそれから疎遠になり
3年になって間もなく、今まで排他的だけど非行のなかったA子が一気に悪くなって、
学校に来なくなったと思ったとたん、覚せい剤絡みの事件で補導、
少年院の手前の教護院?のような場所に収容されたけど、そこの寮母の首を絞めるかなにかで脅して
脱走して(彼女の唯一の友人として逃走先の心当たりを聞かれた)どうなったたか判らないまま
私も中学を卒業して進学したので、もうA子の事は正直迷惑な思い出としかなかった

ところが数年後、家の郵便受けに封筒が入っていて中にはA子とまだ仲が良かった時に、
手芸の好きだった私が、A子に作ってあげた小さいマスコット人形と
「ごめんね、さようなら」という多分A子が書いたらしいメモ書きでした。

A子がどうなったのかは今でも判りません。A子の家は覚せい剤の事件の前後のドサクサに医院を止めて
両親はどこかに引っ越していったし、A子が話してくれた内容が本物かどうかも判りません
(単なる中2病のオタク妄想だったのかも?と今になっては疑いもあります)

でも、もし本当だったとして、当時の私に話の内容の事の重大性を認識できる知恵があって
誰かに知らせたらA子はどうなっていた?とか、A子は「誰にも言うな」と言いながら、
実は助けを求めていたのかも?と思うと当時の私はどうするべきだったのか、とか
自分はとうにA子の事は忘れていたのに、どうしてA子は今までこの人形を持っていたのか、
どうして今頃返してきたのか「ごめんね、さようなら」の意味はなんなのか、
あれから10年以上経って、結婚してしまった今でも、いろいろ考えることがあります。


994 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/04/03(火) 10:58:32
ああ……たしかにこれはもやもやする……。