三者三様から廻り
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378 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/15(火) 09:35:55
- たぶん阿刀田高のショートショート
ちょっとうろ覚え。物凄い肥満の男が美味しい料理をだす(トルコ料理かな?カロリーは高い)お店に
入るのを店主に拒否される所から始まる。
泣きながら拒否する店主、泣きながら頼み込む常連、目を背けるウェイター。元々男はこの店の常連だった、流行ってはいないが
とても料理が美味しく、センスのいい音楽を流す店だ。店主は思う。
ああ、この男がこれほどまでに太ったのは俺が悪いんだ、常連の男がとても美味そうに食べるから。流行っていない店にくる常連の喜ぶ顔がみたくて、
店主はついつい、常連の好きなメニューの量を多くしていた。
美味い美味いと食べる常連、その量は次第に増えて、とうとう常連は健康に支障を来たすほど太ってしまった。ウェイターは思う
ああ、この人がこれほど太ってしまったのは僕が悪いんだ、この人の好きな曲をかけ続けたからだ。ウェイターは、音楽のセンスのいい常連が少しでも気持ちよく過ごせるように、
常連が好きなジャズを来るたびにかけていた、
そうすると常連はのんびりと長時間店で過ごすようになっていく
そして、店が気に入ったのか毎日のように来るようになった、
その分、カロリーの多い料理を食べる量も増えていった。常連は思う
ここにいたい、美味い食事も音楽も要らない、ウェイターに会いたい!ウェイターは若々しく引き締まったからだの持ち主だった、
初めは美味しい食事を目当てに行ってたが、いつしか行く度にウェイターは
自分の好きな音楽をかけ、目配せして誘うようになった。
気安くテーブルに手を置き、触っていいんだ、と
誘うように媚びて来るその仕草に胸をときめかせ、来る回数が増えた。
店主が食事の量を増やすのもこの店に長時間いるいい口実だった、
常連は太り過ぎで妻にも逃げられ、もうウェイターしかいないのだ。余韻を残して終わりだったが、三者三様から廻りだった…。
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379 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/15(火) 10:36:59
- >>378
常連は男だったのか!
ウェイターに会いたいって言うから、女だと思ってたよ。
うほっ!な人だったんだな。