ウルトラマン/第23話「故郷は地球」
-
61 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/27(日) 17:23:03
- ウルトラマン・第23話「故郷は地球」
国際平和会議が東京で開かれるその年、
出席者の乗った旅客機が墜落するなど、謎の事故が相次いだ。
事態を重く見た科学特捜隊パリ本部は、アラン隊員を日本の科学特捜隊に派遣する。
事故を起こしていたのは、見えない宇宙船だった。
イデ(発明家の隊員・三枚目)の発明で姿を現し、
ビートル機の攻撃によって宇宙船が墜落すると、そこから奇怪な怪獣が出現した!
それを見て、アランは叫んだ。
「やっぱりジャミラ!」
そして夜になり、科特隊のメンバーにこう説明した。
「あれは怪獣ではありません。あれは、いや彼は、我々と同じ人間なのです」
ジャミラは元々某国の宇宙飛行士だった。だが彼の乗ったロケットが宇宙で遭難した時、
某国は救助活動を行わずに事実を隠蔽した。国際社会から非難されたくなかったからである。
だが、ジャミラは生きていた。水の無い星に不時着した彼は、姿を大きく変えてしまったが、
何十年もかかって自ら宇宙船を修理し、全人類に復讐するために地球に舞い戻ってきた・・・というのである。
-
62 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/27(日) 17:38:50
- その話を聞いて科特隊の面々は戸惑う。イデは極端に戦意を失うが、
アランはパリ本部からの非情とも思える指令を告げる。
「ジャミラの正体を明かすことなく、宇宙から来た一匹の怪獣として葬り去れ!」
夜が明けてジャミラはすぐ近くの村を口から火を吐いて焼き尽くした。
それを見たイデは「ジャミラてめぇーっ! 人間らしい心はもう無くなっちまったのかよーーっ!!」
と叫んだ。ジャミラは一瞬動きを止めた。
水の無い星で育ったジャミラに火は通用しない。そこで科特隊は人口降雨弾をお見舞いした。
雨に濡れて倒れ、苦しむジャミラ。だが、すぐに立ち上がると、国際平和会議場に近づいていく。
そこへウルトラマンが登場した。しばし格闘した後、ウルトラマンは指先から水流を放つ。
苦しんで倒れるジャミラにウルトラマンがさらに放水を続けると、水たまりの中でもがき
苦しんでいたジャミラは遂に絶命した・・・
国際平和会議は無事に開催され、ジャミラの墓も作られた。その墓碑には次のように記されていた。
「人類の夢と科学の発展のために死んだ戦士の魂、ここに眠る」
だが、イデの心は晴れなかった。そしてこうつぶやいた。
「犠牲者はいつもこうだ。文句だけは美しいけれど・・・」
-
64 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/05/27(日) 17:47:53
- あんな姿でも一目でジャミラとわかるなんて凄いよな。