ゲド戦記

609 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/09(土) 01:57:49
ゲド戦記は後になるほどフェミニズム色がえらく強まる。
1巻では魔法使いになれるのは男だけで、女は能力があってもわずかにまじないができるだけの存在。
それも「邪(よこしま)なるもの、女の魔法のごとし」と見下されている。
ところが徐々に男はおろかで権威にすがりつくばかりで、
本質を見極められるのは女の方なのだという方向になり、
男しか入れなかった魔法学園にも女が入っていって、先生の魔法使いをやっつけてしまったり、
主役級の男キャラもどんどん救いようのない愚か物に描かれるようになる。

極めつけは4巻で、そこでは初老になったゲドが魔法の力を失って、
2巻で助けたテルーという女のもとに転がり込む。
ゲドは魔法が使えなくなった自分が情けなくてうじうじ。
たくましく生きるテルーはそんなゲドが情けなくていらいら。
ゲドは初老を過ぎて初めてテルーで筆おろしをすることになるんだが、
1巻で詳細に描かれたゲドの修行やそれ以降の戦いはどこへやら、そのセクースは
「テルーはこれまでのゲドの修行よりも重要なことを教えた」みたいに表現される。

そして最後は4巻の最初の方でテルーが助けた女の子テナーが全員の危機を救って大団円。
しかしその救い方がなぜかテナーが竜と話す事ができたという伏線なしの展開で、
(正確にはこれこそが伏線で、何年もたってから出た5巻や外伝でそれが拾われるんだが)
初めて読む人はわけが分からずなんじゃそりゃという感想しかのこらない。

その4巻までしか出ていないとき、ある大学の女性教授と話してたら、
その人はゲドの読書会というのに出てて、会に出てる主婦の間で一番人気なのは4巻なんだといっていた。


614 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/06/09(土) 02:36:40
>>609
最後の二行が一番後味悪いw

 

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