処刑は3時におわった(手塚治虫)
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962 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/06(金) 02:40:13
- 手塚治虫の短編。タイトル忘れた。内容もすここし曖昧。
時は第二次世界大戦中。
強欲なナチの軍人がとあるユダヤの学者を捕まえる。
その学者が研究しているのは時間を止める薬で、
軍人は出来上がったら外国に高く売って高飛びしてやろうと考える。
その薬の在り処を吐けと拷問にかけるが学者はおまいらなんかにやらんぞバーヤバーヤと粘る。
食事まで止められてしまうが、しぶとく生き続ける学者。
ある日の夜牢を覗いたところ、額に張ってあるバンソーコーを舐めているのを発見。
どうやらその薬はバンソーコーに塗ってあるらしい。
その薬を舐めることで学者は時間を止めていたに違いない。
時間が止まっているから食事もしなくて平気なんだろうと、バンソーコー取り上げられ学者は処刑。戦後、戦犯として捕まった軍人に処刑の日が近づいてきた。
軍人のポケットにはユダヤの学者から取り上げたバンソーコーが。
バーヤ、この薬さえあれば時間が止まってる間に逃げてやるぜ!と自信満々な軍人。
処刑当日、刑場に連れて行かれる軍人余裕ぶっこきまくりで、目を盗んでバンソーコーを舐める。
柱に縛られ、刑執行のための銃が向けられる。っと体が動かない。周りの声が間延びして聞こえる。
実は学者の薬は時間を止めるのではなく、時間の経過をゆっくりとさせる薬だったのだ。
焦る軍人。ゆっくりと号令、発砲音が聞こえ、そして体にめりこむ弾丸。
響く悲鳴。自業自得な話なんだけどラストのジワジワ来るのがイヤンな感じだった。
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964 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/06(金) 02:50:11
- >>962
あ、それちょうど今読み終わったとこ。
ものっそい、むずむずする話だったよ。タイトルが『処刑は三時に終わった』なら
もまえが書いたものと、私が読んだ物が同じと思われ。
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975 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/06(金) 03:18:36
- >>964
タイトルそれだ。漏れは文庫の短編集で読んだよ。たしか黒っぽい表紙のやつ。
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982 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/07/06(金) 07:17:06
- >962
なつかしー。一回だけ読んだことがある。確か、博士の受けていた拷問は、睡眠を許さない、っていう典型的なやつなんだけど、
博士は薬の効果で、はためからは一瞬、目をつむって考えこんでいるだけに見えても、
十分な仮眠を取っていたから、屈しなかった、って感じだったっけ。最後のジワジワ感は確かにクルものがあるけど、その軍人は博士が口を割らないから、
看護婦のマンコの中まで調べたりするシーンがあって、万死に値するんだぞ、って執拗に
演出されている面もあったな。