マーガレット・ルーディン

326 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/08/27(月) 10:05:21
ラズベガスのブラック・ウィドウを思い出したので。
マーガレット・ルーディン(Margaret Rudin)は一見上品で優しそうなおばあちゃん。
若い頃は美人だったろうなと思わせる顔立ち。不動産屋の男と結婚したが、
お金を自分の思うように使わせてくれないのが不満だった。
旦那のオフィスに盗聴器を付け、いったいどれだけのお金を動かしているのか調べていた程。
愛人と結託して旦那を自宅で殺害。殺害現場である自宅をリフォームし、
カーペットを張り替えたのだが、血をたっぷりと吸い込んだそれを警察がゴミ捨て場から
見つけ出してきて、これが決定的証拠の一つになったと記憶している。
愛人のほうは、旦那の生前に、彼の隠し財産の金だか銀だかを砂漠に埋めるのを
手伝っており、事件後にそれをショベルカーを使って掘り出しているところを警察に見つかり、
尋問を受けている。

結局マーガレットの逮捕状が出されたのだが、それを聞いた彼女は逃亡した。

数年後、America’s Most Wantedという逃亡中の凶悪犯罪者を紹介する番組に
この事件が取り上げられ、視聴者からの電話で時点彼女が隠れ住んでいた
場所が判明するが、事情聴取に行った警官は、マーガレットの犯罪者らしからぬ品のよさと
柔らかな物腰にすっかりだまされ、話をしただけで帰ってきてしまう。
刑事がその住所に出向いたときには、もうもぬけの殻だった。
そのさらに数年後、孫の家でマーガレットは捕まった。孫の誕生パーティーを祝っていた最中に、
ピザの宅配に化けた刑事に取り押さえられたのである。

さて裁判だけど、彼女の弁護士がなんと言うか変な人。オープニング・アーギュメントでも
なんか変なこと言ってて、裁判長に「こんな変なオープニング・アーギュメントは聞いたことが無い」
とかなんとかコメントされていたのは覚えているけど、詳細は忘れた。
マーガレットの妹も証言をしたのだが、それが皆マーガレットに不利になるような証言ばかり。
この裁判が自分に不利になっていくと判断したマーガレットは、弁護士の能力不足を理由に
再審を申し出たが、裁判長に蹴られる。結局有罪判決をいいわたされる。

弁護士は、この有名な裁判を見物に来たキレーなねーちゃんに惚れられて、結婚してる。