顔泥棒(伊藤潤二)
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113 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/24(火) 21:55:38
- このスレ面白いですね。
漫画ですが伊藤潤二の短編「顔泥棒」は既出ですかね?
とりあえず書いてみますが、うろ覚えなんで間違ってるとこもあるかと思われますが勘弁して下さい。自分の顔を、近くにいる人の顔とそっくり同じにできるという能力を持った女子高生がいるんですよ。
写真とかでもできるらしくて、「前は松田聖子の顔になってた」とかクラスメイトが噂してたりします。
物語の序盤は、顔は何日もかけて徐々に変化していくという設定だったと思います。
そんでその女子高生は顔泥棒の能力をいいことに、
下心丸出しで可愛い子に付きまとったり、自分の顔じゃないからといって悪さをしたりするわけです。
まあ物凄く調子に乗ってるわけですよ。そのうち、その能力が非常に高まってきて、
顔が変わるのにほとんど時間を要さないことに、彼女は気付きます。
そして、もっとやりたい放題やれるということで彼女は歓喜します。
まあそんなこんなで、ある日の朝普通に学校に登校し教室に入ると、
クラスの全員が、角の生えた妖怪やフランケンシュタインや仮面ライダー等の「お面」をかぶっているのです。
そして彼女を取り囲みます…。
彼女の横暴に辟易していたクラスメイト達が彼女を懲らしめる為に考え出した事でした。
教師に助けを求めるも、教師もお面をかぶっている。
廊下に逃げ出すも、学校中の全ての人間が異形のお面をかぶっているのです!
彼女は校庭に逃げ出しますが、すぐに大勢のお面をかぶった生徒たちに囲まれてしまいます。
すると、彼女の顔はついに、変化を始めます…。
ここの絵が凄いんです。妖怪の角や仮面ライダーの複眼などが顔にボコボコと一気にあらわれ、
その急激な変化に体がついていけずに出血さえしていて、
「うそ、こんなに早く…助けて…」と言いながら彼女はもがき苦しみます。
そして「そんな…ちょっとした悪戯のつもりだったのに…」という表情で唖然とし立ち尽くす生徒たち。
こんな感じのコマでこの話は終わります。
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130 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/25(水) 01:43:30
- >113
文章を読んで、昔深夜にドラマ化されてたこの作品を思い出した。
最後は校庭の真ん中で苦しむ女子と、周りをぐるっと円状に囲む生徒たち。
うろ覚えだけど、怖かったのを覚えてるなぁ。
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150 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/25(水) 08:15:41
- >>113ってよく考えたら別にお面かぶってなくてもけっきょく能力の暴走で死ぬってことだよね。
みんな一人一人顔は違うわけだから囲まれただけであぼ~ん。