アドルフに告ぐ(手塚治虫)

184 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/16(土) 18:59:13
うろ覚えだが、アドルフに告ぐはこんな話

主人公は新聞記者。ベルリンオリンピックの取材中、
弟から「渡したい物があるからすぐ来てくれ」という電話。
だが仕事が長引いてしまい、遅れていくと弟は殺されていた。
警察はなぜか取り合ってくれず、独自に調査したところ、
どうやらナチスドイツを脅かす秘密を握っていたらしい。

場面が変わり日本。ドイツ人の少年とユダヤ人の少年がひょんな事から知り合う。
名前は二人ともアドルフ。
二人は仲良くなるが、ドイツ人の方は父の都合で(父はナチ党員)本国へ帰る。
数年後。
ドイツ人の少年はヒットラーユーゲントの一員となる。
ところが少年はあるユダヤ人少女に恋してしまう。
ユダヤ人を一斉検挙するという計画を知った少年は、他の者にばれないように、
少女を日本に逃がし、例のユダヤ人の少年に彼女を託す。
「一人前になるには、人を殺した経験が必要だ」とかで拳銃を渡され、
捕らえられたユダヤ人を殺すように言われる。
そのユダヤ人は日本で知り合ったユダヤ人の少年の父親だった。
上官には逆らえず、少年は彼を殺してしまう。


186 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/16(土) 19:12:01
一方でユダヤ人の少年は亡命してきた少女といい仲になり、結婚する。
だが、父を殺したのが実はドイツ人の少年だと言うことを知ってしまう。
また、新聞記者はとうとう弟が握っていた秘密―ヒトラーはユダヤ人だった
ことを証明する書類を入手して日本に戻るが、ゲシュタポや特高に追われる身に
ドイツ人の少年は書類奪還の密命を帯びて日本に渡る。
そこで数年ぶりに対面するドイツ人の少年とユダヤ人の少年。
ユダヤ人の少年は父を殺したことについて謝罪を求めるが、
ドイツ人の少年はユダヤ人の少年が少女と結婚したことに嫉妬して逆上。
とうとう二人は決別する。
ドイツ人の少年は新聞記者を拷問した末、ついに書類を奪うが、
その直後にヒトラーが自殺し、ナチスドイツが降伏したという知らせが届き、
何もかも無駄になる。

戦後。
ユダヤ人の少年はイスラエル建国に参加。
ドイツ人の少年もまた、ナチスの残党狩りから逃れイスラエルに渡り、
アラブ側の民兵として戦っていた。
ユダヤ人の少年が居ると知ったドイツ人の少年はビラをまく。『アドルフに告ぐ』
二人のアドルフは決闘し、ユダヤ人の少年はドイツ人の少年を殺す。

さらに十数年後、ユダヤ人の少年は爆弾テロで死亡。
最後のアドルフが死んで、新聞記者は事件の全てを描いた本を出す。
『アドルフに告ぐ』―この本を三人のアドルフに捧ぐ


188 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/16(土) 19:51:26
補足するとユダヤ人の少年は父を殺したことについて謝罪を求めるが、
ドイツ人の少年はユダヤ人の少年が少女と結婚したことに嫉妬して逆上。
とうとう二人は決別する。の後に少女はドイツ人の少年にレイプされるん
だけどその描写が抽象的ながら的を得ていてトラウマだなぁ・・・ 

207 名前:本当にあった怖い名無し :2008/08/17(日) 05:59:12
ドイツ人アドルフがユダヤ人アドルフの父を殺したことを
ユダヤ人アドルフが知ったのはイスラエル建国の後じゃなかったっけ

 

アドルフに告ぐ(1) (手塚治虫漫画全集 (372))
アドルフに告ぐ(1)
(手塚治虫漫画全集 (372))(全5巻)