ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その109 » 天人唐草(山岸凉子)

541 名前:本当にあった怖い名無し :2009/10/21(水) 08:55:47
昔読んだ漫画。多分山岸涼子だと思う。
内容は細かい所がうろなんだけど強烈な後味の悪さだけは覚えてる。

主人公(女)の両親はとても厳格だった。
特に厳しいのが父親で、門限厳守お洒落なんてもってのほか!というもので
女は地味でおとなしく男の言うことを黙って聞くのが一番だというのが持論。
母も父親の言う通りだと主人公をしつけていた。
主人公はクラスの中で目立ってお洒落で可愛い子にああいう風に
なりたいと憧れるも「あんな男を誘うような……。まだ子供なのにとんだ娼婦だ」という
母の感想に、無理だという事をさとる。

万事がこんな感じなので主人公はかなり前時代的な感性で、正直クラスでも浮いていた。
男子にもたかが消しゴムを貸す程度のことでぎこちなくなるレベル
本人は母親のいう通り「男はウブな女が好き」を信じていたが
実際、男子たちからは変な女だと思われ微妙に避けられていた。

どこにいっても主人公は周りになじめず、それでも両親の教えを信じ
特に父親を(主人公は多分ファザコン)信じて「いつか自分を理解してくれる
男性があらわれる」と信じていた。

そして遂にこの人なら…と思う男性に出会うものの、主人公はその男にレイプされてしまう。
傷つき、男性不信に陥った主人公は家に戻るが、そこで不審な郵便物を見つける。
それは知らない女の名前で父親宛にきていた。


542 名前:本当にあった怖い名無し :2009/10/21(水) 08:58:05
主人公はその郵便物の宛名へと向かう。
チャイムで出てきたのはいかにもアバズレ(主人公の感覚で)と
いった感じの女だった。何かの間違いだったかと思う主人公だが
決定的なもの、主人公の父親の姿をその部屋に見つけ
その女が父親の浮気相手だということを衝撃的に理解した。

自分が頑なに信じ続けた父親の語る「女性の理想像」などはまやかしだった。
父親が、男が好きなのは本当は娼婦のような女なのだ。
様々なショックが重なり主人公の自我は崩壊してしまう。

次のシーンで空港が映る。
そのロビーで搭乗客がひそひそと囁きあっていた。
あれ…ちょっとやばくない?何なのあの人、おかしい人?
それは主人公だった。
抑圧の反動か主人公は髪を金髪に染め、派手な化粧をし、奇抜な格好をしていた。
その姿も異様なのだがそれ以上に衆目を集めているのが
彼女の焦点のあっていない目とずっとあげている笑い声だ。

どこに行くのか何をしたいのかホホホホホ、ホホホホホ…と
主人公はいつまでも笑いつづけていた。

終わり


543 名前:本当にあった怖い名無し :2009/10/21(水) 09:22:01
>>542 ホホホホ・・・じゃなくて

ギェーーッ!!ギエーーーーーーーーーッ!! じゃなかったかいな


545 名前:本当にあった怖い名無し :2009/10/21(水) 10:21:48
>>541
天人唐草かな
微妙に違うのは、ちょっといいなと思う人は職場の派手な美人と結婚
ある日父親急死でかけつけるとそこには父の愛人
ショックを受けて帰る途中に見知らぬ男にレイプされて気が狂う

昔2ちゃんのどっかのスレでよく名前見たから読んでみたけど
あまりの救いのなさに呆然とした


547 名前:本当にあった怖い名無し :2009/10/21(水) 10:54:56
>>545
父の言葉を信じて育ったために
好きな人に告白も出来ず、お見合いではふられてばかり
だが実際あこがれの人が好きになった人も父の愛人も積極的で着飾る女
父の死と愛人の出現でアイデンティティが崩れそうなところでいきなりレイプされて
完全に自我崩壊

狂気という檻の中で解放される

怖いよ山岸凉子の天人唐草

 

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天人唐草 (山岸凉子スペシャルセレクション 5)
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