ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その110 » おろち/骨(楳図かずお)

310 名前:骨1 :2009/11/19(木) 17:34:21
楳図かずおの「おろち」の中の短編「骨」っていう話を思い出した。

「おろち」はオムニバス短編集。不思議な力を持ち、何百年という時を生きている
美少女おろちが興味を引かれた人間の一生を影から見つめ、人間の業の深さを再確認する話。

今回、おろちは千恵という女性に目をつけ、彼女の生涯を見守る事にする。
千恵は貧しい家に生まれ、実父と継母に虐待されながら育った。学校にも
ろくに行かせてもらえず、近所の子供たちにも馬鹿にされ、次第に感情を
表に出さない娘になっていった。
しかし、千恵は器量のよい娘で、成長するに従ってその美貌は周囲の注目を
常に集めるようになっていった。
やがて千恵を見初めて結婚したいという男が現れた。平凡な男性だったが、
親と縁を切りたかった千恵はすぐに承諾し、結婚生活が始まった。
始めて千恵は幸福と言うものを実感した。

しかし、結婚生活は長く続かなかった。夫はある日ひき逃げに遭い、
一命は取り留めたが体には重い後遺症が残った。それでも千恵は一生懸命介護をし、
そのかいあって夫は何とか歩けるまでになった。
しかし、夫はリハビリのために散歩に出かけた際に、崖から落ちて帰らぬ人になってしまった。


311 名前:骨2 :2009/11/19(木) 17:36:08
「あなた、生き返ってください!!」と千恵は叫び、周りが見ていられないくらい悲しみにくれた。
その様子を見ていたおろちは、千恵のために夫を生き返らせてやろうと思いつく。
しかし、さすがのおろちでも死んだ人間を生き返らせるのは無理だったので、
夫にそっくりな人形を用意し、自分の不思議な力を全てつぎ込んで、
その人形が動いてくれるように祈った。
しかし、人形は動かずバラバラになってしまった。
「失敗した」と落胆するおろち。
しかし、同じごろ夫は墓の中で息を吹き返した。生き返ったのではない。
体の肉が腐り、舌が腐って落ちてしまった状態でゾンビとして蘇ったのだった。
ゾンビとなった夫は「千恵!どうしても千恵に会わなければ!!」と強く思った。

そのころおろちは病院で看護師として働いていたが、街で行き倒れになって病院に運ばれてきた夫を見て、
術が失敗したのではなく、ゾンビという形でだが蘇生に成功していたことを知る。
「急いで千恵さんに知らせなくては!」と思い、千恵のアパートを訪ねるともぬけの殻。
隣人に聞いてみると千恵は泣き暮らしていたが、金持ちに見初められて、是非にと再婚を申し込まれた。
それを承諾したため、新居に引っ越したそうだ。

それから二年が経った。やっと千恵の新居を突き止めたおろちは彼女に会いに行った。
千恵にはすでに新しい夫との間に息子も生まれ、金持ちの奥様として暮らしていた。
しかし、元夫への供養は欠かさず行っていると言う。
そこで「ご主人が生き返った」と告げると喜ぶかと思っていた千恵が異常なほど怯え、恐怖のため錯乱状態になる。
それを見て始めておろちの心に疑惑が生じる。

一方、ゾンビとなった夫もやっと千恵の居所を突き止めた。
そして千恵が子供と二人でいる昼間に自宅に押し入ると、子供をさらっていってしまう。
そのときに「何日の何時に自分が死んだ崖の上に来い」というメモ書きを残していった。
千恵は帰宅した今の夫や警察に「死んだ前の夫が子供をさらった」と訴えるが誰も信じない。
そこへ小包が届く。中を開けて見ると子供の切り取られた手が入っていた。


312 名前:骨3(ラストです) :2009/11/19(木) 17:37:49
「子供が殺された!」
と絶望する千恵は元夫への殺意を募らせ、メモの通りに崖の上に行き夫と対峙する。
そして夫ともみ合いになり、殺されそうになった千恵を駆けつけたおろちが助ける。
おろちはずっと千恵の後をつけていたのだった。
おろちは千恵に
「何故あなたはあんなに夫の死を悲しんでいたのに、生き返ったと聞いたら急に怯えるようになったのか?」
と詰め寄る。すると千恵は錯乱状態になり
「何故私だけ苦労をしなければいけないの、なんで幸福になれないの」
「私はみじめな生活が嫌なの。夫の介護をずっとしていくなんて嫌だったの」
「だから崖の上から突き落としたのよ!」
といい、夫に向かって
「でもあなたは今度は息子を殺したわ。だから殺すの」
と言って夫を再び崖の上から突き落とした。

それを見ていたおろちは
「なんて事をするんです!あの切り落とされた手は私が病院の死体から取ったものなんですよ。
 あなたの反応をみるために送ったんです。息子さんの場所はご主人しか知らないのに!」
と叫ぶが後の祭りだった。

おろちは全神経を集中させ、息子の場所を探した。そしてようやくとある廃屋の地下にいることを突き止めた。
そしておそるおそる地下室に下りていくと・・・

そこにはネズミや虫に食い荒らされ、朽ち果てた息子の死体があった。


313 名前:本当にあった怖い名無し :2009/11/19(木) 17:48:58
>>310
このエピでのおろちは悉くいらんことしいなんだよねw
生き返らせたのもお節介なら、子どもの手を送りつけたのも余計。
おろちが干渉しなければ起こらなかった悲劇だからもやっとする。

314 名前:本当にあった怖い名無し :2009/11/19(木) 18:17:55
>>310

おろち余計なことしすぎだなw

315 名前:本当にあった怖い名無し :2009/11/19(木) 18:52:47
>>311

>そのころおろちは病院で看護師として働いてたが、

文章だけ読んで想像したら、何かワロタw
おろち、余計な事しいだけど、イイやつじゃんw
わざわざ看護師になって働くおろち ってw


327 名前:本当にあった怖い名無し :2009/11/19(木) 22:59:37
>>312
>なんて事をするんです!あの切り落とされた手は私が病院の死体から取ったものなんですよ

なんて事するんです!はこっちのセリフだ>反応を見るため死体から切り取る
看護師としても「不思議な力をもつ善人的な第三者」としても駄目だろ、その行為w

 

おろち 1 (ビッグコミックススペシャル 楳図パーフェクション! 4)
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