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912 名前:本当にあった怖い名無し :2010/02/08(月) 23:14:44
少女漫画家遠藤淑子の短編「空の向こう」。

とある国にはシトゥラという風習があった。
国王は王妃の他に、巫女を宗教上の妻として娶り、
巫女は挙式後塔に籠り生涯を国家安寧の祈りに捧げる一種の人柱だった。
主人公の若い王の代の巫女は、幼い頃から「将来あなたの妻となる女性です」と
神官に連れてこられて、以後共に育てられてきた。
美しく成長した巫女は「何故私を早く妻としてくれないのですか」と王に問うが
王は巫女を「妻」とすれば、彼女と一生会えなくなるのでそれができない。
それどころか自分の代でシトゥラ制度を廃止・神殿への予算を削減と言い出した。
神官や重臣達は、主人公の父王がやはりシトゥラ制を廃止しようとした時、疫病が流行り、
王と王妃だけでなく民が沢山死んだことを持ち出し反対。
王と若い家臣達は、国に蔓延している病は風土病であり、
治療法を見つけ出せば解決する筈だと対決姿勢。
王の暗殺を目論んだ神官を捕らえ、巫女を「妻」にせずともよくなったと思いきや
まだ若い彼は無力で、混乱した国をひとまず落ち着かせる為には彼女を「妻」とするしかなかった。
荘厳な婚礼衣裳を纏った巫女は美しかったが、それが別れとなった。
最後は王が空を見上げ
「俺はあの空の向こうへ行ってみせる(=不可能を可能にして必ず会いに行く)」
と誓って終わる。

神官を捕らえたことで悪習を絶つきっかけになるのかと思ったら、そんなことはなく
どれ程頑張っても手が届かないやるせなさが後味悪かった。


916 名前:本当にあった怖い名無し :2010/02/09(火) 02:28:42
>>912
風土病の治療薬を探す過程で王と巫女は不老長寿の泉にふれてる。
なので王があきらめずに風土病を駆逐できれば
自分も相手も若い姿のまま巫女と再会できる可能性は残っている。

って書くと後味悪い話にならないみたいだが
王は宗教上の「妻」である巫女のほかに
実生活上の「妻」である王妃も娶らなくてはならないので
王が不老長寿になっていた場合には
若い姿のまま初恋の人(若い姿)と手に手を取って再会を喜び合う王を見つめる
年老いた王妃とその子供たち…という微妙な風景が展開されることになるので
やっぱり後味悪くなるw


917 名前:本当にあった怖い名無し :2010/02/09(火) 02:30:22
その話で不老長寿が出てくる必要性あるのかよ…不老長寿があるだけでハッピーエンド確定だろ…

919 名前:本当にあった怖い名無し :2010/02/09(火) 02:50:15
その泉を自分らだけで楽しんだカップルだろ
すごく自己中の嫌な奴らじゃん
ほろびればいいよ

921 名前:本当にあった怖い名無し :2010/02/09(火) 05:22:12
王は制度廃止にして巫女を王妃にするつもりだったんじゃない?

925 名前:本当にあった怖い名無し :2010/02/09(火) 13:58:20
>>916
「空のむこう」読み直したけど不老長寿の泉なんて触ってないよ。
王の国には、不死の妙薬となる泉のある鍾乳洞(眉唾な話と言われている)があり
そこに風土病を治す手がかりがあるかも、と主教に言われた王が自ら行った。
シトゥラはその王を心配してこっそりついてきた。
ところが主教の話は罠で暗殺者が待ち受けていた、てくだりじゃん。

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