ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その112 » 火の鳥/鳳凰編(手塚治虫)

581 名前:本当にあった怖い名無し :2010/03/19(金) 15:28:25
鳳凰編は平安時代、茜丸と我王の二人の仏師の話
盗賊として悪行の限りを尽くしたが改心して仏師になった我王
修行中に我王に利き腕を切られながらも真面目に彫刻一筋でやってきた茜丸
仏師として名を成した二人が貴族の前で競い合うが
我王に軍配があがったところに茜丸が我王の過去の悪行をばらす
隻腕だった我王は残りの腕を切られて放逐される
地位と名誉を手に入れた茜丸の前に火の鳥が現れて
茜丸が永遠に人間に生まれ変わることが出来ないことを告げる
で火の鳥が原因らしい火事で茜丸は焼死

読んでいてかなりショックだった


582 名前:本当にあった怖い名無し :2010/03/19(金) 16:55:23
朱鷺に生まれ変わったために日本人によって絶滅に追いやられるのはかわいそう

583 名前:本当にあった怖い名無し :2010/03/19(金) 17:44:27
>>581
え、なんか茜丸かわいそうじゃね?
利き腕だってつぶされたんだし、嘘はついてないし。
我王を陥れるために襲って怪我させたとか我王の作品パクったとかなら罰を受けるのもわかるけど。
「改心したら許さなきゃいけませんよ、責めちゃダメです」っつーのは犯罪者に都合よすぎる。
被害者泣き寝入りじゃねーか。

584 名前:本当にあった怖い名無し :2010/03/19(金) 19:18:12
>>583
うろ覚えだが、周囲のに疎まれて育ち猜疑心の塊で悪行の限りを尽していた我王が
愛する女を手にかけた後悔や命を救ってくれた高僧と
出会いを経て生命の真理や貧者救済に目醒めていったのに対し、
最初は純粋な青年だった茜丸が、東大寺の大仏建立の責任者に出世したりするうちに
だんだんと権力欲にまみれて民衆を軽んじ盲目的になっていく様子が対照的に描かれていたと思う。

鳳凰の彫り競べの際にも、火の鳥は
かつてあれほど火の鳥との邂逅を切望していながら名誉欲に溺れてしまった茜丸ではなく
我王の前に「私を彫るがいい」と現れている。
純粋に仏師の技量として敗れたにもかかわらず、茜丸は逆上し
我王の過去をバラして勝者の地位をかっさらうという邪まな行為に出る。

でも、自分の作品を火事から守ろうと飛び込んで焼死することになったり、
死の間際で仏師の本能に回帰してもっと彫りたいと泣き叫びながらそれが叶わぬ絶望の中で息絶えたり、
人間への転生の可能性を淡々と否定されるあのやり取りは、確かに衝撃だった。


586 名前:本当にあった怖い名無し :2010/03/19(金) 19:56:57
>>583
利き腕を失った茜丸は、俺には仏像を彫るしかない。
そ真面目に彫刻一筋でやってきてたんだけど、だんだん変心していくんだ
天皇の命だといって首に縄をつけられて無理やり引っ張られていく時に
茜丸に懐いていた女の子が殺されている
その後都で名声を得るんだけど、だんだん自分の為に仏像を彫るようになる
鳳凰を彫っている時に殺された女の子(の幻影=火の鳥)が
「今なら逃げられる」
「貴族の為に仏像を彫らないと言ったじゃないか」と言うんだけど、
茜丸は拒否。鳳凰を彫ってもっと名声を得ると言い張る

587 名前:本当にあった怖い名無し :2010/03/19(金) 19:57:37
我王が茜丸の腕を潰したのは、茜丸が我王を虫けらと言ったから
「自分は有名な仏師で、お前とは違うんだ」と言われて
幼い頃から村人に(顔のせいで)化け物呼ばわりされていた片腕の我王を怒らせた
それで片腕の俺と同じ思いを味わうがいいと、自慢の腕を潰された
その後、我王は美しい女を襲って自分のものにするんだけど、
女が我王に差し出すクスリ(鼻の為の膏薬)が毒じゃないかと疑って女を殺す
すると女はてんたう虫になってしまう
女は昔、我王が気まぐれで助けた虫だった
それを知った我王は後悔のあまり山野を駆け回り、行き倒れたところを良弁に助けられる
良弁に仏像を彫る事を進められた我王は、良弁に仕えながら仏像を彫り続ける
良弁はその後即身仏となり、それを知った我王は良弁の傍に駆けつける
嘆き悲しむ我王を良弁が諭し、我王は良弁が出て来るまで(死後数年そのままで埋めれる)
良弁の入った穴の上に雪が降るからと着物をかけたり、水を手向けたりして仕える
その後我王の名声を聞いた貴族が我王を呼び寄せ、鳳凰を彫らせる
我欲を捨てた我王の前に火の鳥が現れ、自分の姿を彫らせた

地位を名声を得た茜丸だが、我王の彫った鳳凰が気に入らない
罪人の作ったものだから認められなかったが、明らかに自分のよりいい
だから茜丸は我王の彫った鳳凰に火をつけた
予想外に火の回りが速く、茜丸は焼け死ぬ
その時に火の鳥が現れる
茜丸は、転生した自身が食べられたものに永遠に転生する
二度と人間には生まれ変わることができないという運命を告げられる


588 名前:本当にあった怖い名無し :2010/03/19(金) 19:58:33
一方の我王は、多くの生き物の命を奪い苦しめた罪で、
子孫が永久に苦しむ事になると告げる
我王は苦しみ、為政者が構わない苦しむ人々の姿を見て、
内面の怒りを表す仏像を彫り続け(口で鑿を咥えて彫る)
名前を明かさず旅をしながら一生を終える

 

火の鳥(5) (手塚治虫漫画全集 (205))
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火の鳥(6) (手塚治虫漫画全集 (206))
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