ホーム » 小説 » 小説/さ行 » C市(小林泰三)

548 名前:1/2 :2010/07/19(月) 14:22:44
小林泰三『C市』。うろ覚えですまん。

世界はいずれ来るであろうCの出現に怯えている。
Cが一体何であるのか、誰にもわからない。Cが出現するとどうなるのか、それもわからない。
その対策のため作られたC市には世界各国から様々な分野の研究者が集まっていた。
C市は気候のせいかいつも生臭く湿っていて、しかも町全体が歪んでいるようだった。

集まった研究者たちは三つの派閥に分かれていた。
Cに対し積極的に攻撃を仕掛けるべきだと主張する過激派。
とにかくCを刺激せず、過ぎ去るのを待つべきだと言う穏健派。
そのどちらでもない中立派。主人公も中立派の一人だ。

やがて過激派を代表する一人の博士がCに対する迎撃システムを完成させる。
(確かこれがCATUSとかそんな感じの名前だったんだが覚えてない)
自己判断、自己進化してCに対する最適な攻撃方法を生み出すという機械だ。
システムは日に日に巨大に、強力に進化を続ける。
穏健派はこの機械を恐ろしいものだとし、破壊しようとするが失敗。返り討ちで死亡。


549 名前:2/2 :2010/07/19(月) 14:24:20
システムの思考は高度になりすぎて、もはや科学者たちにもまったく理解出来ない。
システムは町を飲み込んでひたすら自己進化を繰り返した。
もはやC市全体がシステムそのものと言う有様になって、科学者たちは皆脱出した。

町を飲み込んだシステムは巨大な怪物の姿になった。製作者である博士は快哉をあげる。
「そういうことか!Cに対抗するためには、自らがCと同じものになればいいのだ!」
各国政府はこれを危険と認識、破壊しようとするが攻撃はまったく効かない。

同じ頃、海のただ中に突然不気味な都市が浮上する。奇妙なことにそれはC市によく似ていた。
システムは翼を広げ、その島へと向かう。
システムがCを倒してくれる!と全世界が沸き立った。

そのニュースを見ている主人公の元へ、システム製作者である博士の自殺の報が届く。
博士の遺書にはこう書かれていた。
「馬鹿どもめ、まだ気付かないのか!私はCを恐れるあまりCをこの世に生み出してしまった。
 システムこそがCなのだ。人類はCを復活させるため、ただそのためだけに存在した種族なのだ」

 

脳髄工場 (角川ホラー文庫)
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