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881 名前:本当にあった怖い名無し :2010/08/02(月) 16:45:57
小学校のクラス文庫にあった本の話。

とある海辺の街に一人の少年が暮らしてる。
親はいなくて、祖父だったか叔父だったかと一緒だったと思う。
ある日、海辺に一人の少女が記憶喪失で打ち上げられ、なんだかんだあって
少年と少女は一緒に暮らす事になる。
少女はとても美しくて、少年はほのかな恋心を抱くが思いを告げる事は
出来ないまま日がすぎて行く。少女はどこか寂しげな雰囲気もあり、
満月が近づくに連れて海を見つめてますますナーバスになっていく。
その間に少女が海に近づくと何故か波が大きくなる…とかあった気がする。

いよいよ満月という日に、少女は告白する。
「自分は海の人間で海王の花嫁に選ばれた。それが嫌で地上へ逃げて来て
 記憶のないふりをしていた。今夜が婚礼に日なので海王たちが自分を迎えにやってくる。」
突然の告白に少年はどうしたらいいのか判らずパニックに。
少女は続けて
「けれど、もし自分の事を『愛している』と君が言ってくれたらなら自分はこの世界に残ることが出来る」
少女に淡い思いを抱いていた少年だったが、その一言の重みにどうしても
口にすることが出来なかった。

「いくじなし…」

大きな波と共に少女の姿は海へと還り、二度とその姿を見る事はなかった…。
———————
実は少年の祖父(だか叔父)もかつて同じような少女に出会い、
結局祖父も約束の一言が言えなかった過去話とかのエピローグがあった気がする。
いきなりの選択を求められた少年の戸惑いとかが妙にリアルで当時モニャモニャした。
これがちゃんと言えると「ポニョ」になるんだなぁ、と最近思った。


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