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642 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/29(水) 20:16:08
私には弟がいる
母は10年前の連続強姦事件の被害者で
父の決断によりその時できた子供を産んだ
それが私の弟だ

憎き強姦魔の居場所を突き止めた
会社の仕事という理由を作りあげその男の家に上がりこむことができた
すぐにでも殺してやりたいと思ったが、私の正体を明かすわけにはいかない
途中、男は若い頃の話をはじめ、自らの悪行を自慢話の様に話した
驚いたことに次のようなことを言った

―「強姦ってあるだろ、あれって良いこと?悪いこと?」
「そりゃあ悪いことじゃないですか」
―「悪いこと、だよね?なぜ悪いかって、被害者が可哀想だからだよ」
「はあ…」
―「俺は被害者が受ける痛みや苦しみを想像することができる」
―「そしてさらにその先を考える。その苦痛を受けてるのは被害者であって、俺ではない」
―「俺はそこまで想像できるんだ」
「…」
―「犯罪の快楽は俺にあって、被害は俺の外部にある」
―「だから、強姦は悪じゃない」

私は込上げてくるものを押さえ込み、必死の努力の末、悟られないよう言った
「鋭いですね」

確か「重力ピエロ」だったはず


643 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/29(水) 20:20:36
↑10年前じゃなく、24年前だったかも
うろ覚えです、ごめんなさい

 

重力ピエロ (新潮文庫)
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