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820 名前:本当にあった怖い名無し :2010/10/06(水) 04:52:38
無化し読んだ小説。うろ覚え

一人の男が砂漠をさ迷っていた。
男には記憶が無く、自分が誰なのかも、何故砂漠にいるのかも分からなかった
いくらさ迷っても荒れ果てた大地が続くばかりで、何も見付からなかった
やがて男は衰弱していくが、一人の美しい女性が砂漠にただつっ立っている所に出くわし、男は女性に介抱される
記憶が無い男には何も語ることが無く、男は女性に何故砂漠に立っていたのかと聞いた
女性は「人を待っている」と言い、そして昔話を始めた

かつて、この星に異星からやって来た宇宙船が不時着した。
宇宙船は大破し、直すのには膨大な資源と時間が必要だった
そこで異星人はこの星の住人達を奴隷にし、奴隷に宇宙船を直させて母星に帰ろうとした
長い時が過ぎ、宇宙船の修理が終わりに近づいた時、支配に耐えられなくなった奴隷達は異星人への抵抗を試みる
しかし異星人の高度な文明の兵器には太刀打ちできず、敗北してしまう
奴隷達は最後に異星人を巻き込もうと、大規模な自爆攻撃を行なった
それによってこの星の地表は全て焼き払われた
この爆発によって異星人は致命傷を負うが、どうしても母星に帰りたかった異星人は最後に自分のクローン(?)を造った
クローンが完成するのには時間が掛かり、完成したクローンに元の記憶を与え、母星へと導く役目を人工生命体(?)に託した
そうして人工生命体は砂漠で主を待ち続けた

話し終えると、女性は男を見つめ、「そしてついに主は現れました」と言い、男を優しく抱きしめた
男は感動し、涙を流した。共に母星へ帰ろうと女性に言った
女性が男から離れると同時に男の身体に痛みが走った。男の腹部には刃物が突き刺さっていた
そして女性は言った
「私はこの星の住人です。私達はシェルターに逃れることであの爆発から生き延びました」
女性の後ろの遠く離れた砂漠の砂の中から、宇宙船が大量に空へと浮かび上がった
「私達はこれからあなたの母星へ向かいます。あなたの母星に住む人々を虐殺します。
 まだ目覚めていないあなたをあえて殺さなかったのは、こうやって希望を与えてから奪い取るためです」

そして最後に言った

「死ね宇宙人」


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