ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その117 » 指南書(落語)

185 名前:自治スレでローカルルール他を議論中 :2010/10/15(金) 23:16:21
井上ひさしの短編より

ある行商人の男は、遊郭から身請けした女を妻にする。
女は、愛情の証として小指をつめており、その美しさもあってか
村中の噂の的となってしまうが、男は変わらず妻に愛情を注いでいた。

しばらくして、男は行商の旅に出ることとなり、
妻は一人留守番をすることとなった。
商売はうまくいき、帰りの旅の途中、男は不思議な老人に、
旅を無事に終わらす指南書を買わないかと持ちかけられた。
胡散臭く思ったが、老人がぼろぼろで気の毒だったし、
多少の余裕もあった為、買うことにした。

迷った時に開けと数枚の紙を渡され、騙された気分だったが
渡し船に乗るか迷った時に紙をみると、「急がば回れ」とあり、
乗らないことにしたら、後でその船が転覆したりと、
色々な危機を助けられて、男は無事村へと帰ることができた。

村に入って、まだ見ていない紙があるのに気づいた男は、紙を開いてみた。
そこには、「七度たずねて人疑え」とあった。

なんのことだか首を傾げながら家の前に来た男は、
妻と男らしき2人分の影が障子に写るのを見てギョッとする。
妻は間男らしき影に酌をしたり、親しげに話しかけている。
やがて妻は灯りを消し、2人で床に入ったようだ。

頭に血が登った男は、「やはりそういう女だったのか!」と、
庭にあった薪をつかんで障子を蹴り、驚いている妻の頭めがけて振り下ろした。

灯りを付けてみると、男とおもわれたのは、大きなわらの人形だった。

妻は自分の素性を知って隙を狙う村の男達から身を守る為、こんな芝居をしていたのだ。
夫のいない寂しさを紛らわしていたのもあるのだろう。

しかし、男がそれに気づいた時には、妻はこときれていた。


202 名前:自治スレでローカルルール他を議論中 :2010/10/16(土) 00:46:50
>>185
良い感じに後味悪いな
どうにもならない状況に追い込まれて、というのよりは
あの時ああしていれば、という選択肢がある方が辛いもんだ

210 名前:自治スレでローカルルール他を議論中 :2010/10/16(土) 14:44:09
185は「ごんぎつね」的な、後味の悪さだね。

212 名前:自治スレでローカルルール他を議論中 :2010/10/16(土) 15:36:07
>>185
それ井上ひさしだったのか

自分は民話集かなんかで読んで
船の「急がば~」からもう二、三個あって
最後は「短気は損気」でちゃんと誤解がとけてハッピーエンドだった


後味悪い
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