集落
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12 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/12(金) 01:19:43
- 30年以上前に観たテレビドラマ
小学生が遠足の途中で集団からはぐれた際、首を絞められて殺された
犯人は知恵遅れのおっさん
両親は警察に事の真相を聞こうとするが、担当の刑事は
「相手が知恵遅れだから逮捕もできない、犯人の情報も教えられない」
子供の遺影の前で犯人への復讐を誓う両親、次の日から犯人捜しが始まった
周辺への聞き込みを進めるうちに、近くにある集落の住人ではと言われる
「あの集落には、かたわや気狂いが集まって暮らしている、
駐在も怖がって寄りつかない、悪いことは言わないから行くのはやめなさい」
と止められるが、子供の敵を討つ気でいる両親は集落へと急いだ
藁ぶき屋根の小屋(大半が崩れかけ)が密集する集落へ入ると、数人の村人に囲まれる
いずれも腰が異様に曲がったり、両足が膝までしかないかたわ者
敵意むき出しで「この村に何しに来た」と脅す村人に、息子の敵を出せと猟銃をむける父親
にらみ合いの中、一人の老婆が前に出て「ついてこい」と声をかける
老婆は後に続く両親に、子供を殺した犯人であるAのことを話す
Aは立派な体格の男だが、3歳児程度の知能しかない
子供を殺した理由を聞いても満足な答えは返ってこないだろう
むしろ今のうちにあんたたちに撃ち殺された方が幸せかもしれん
そうこうしているうちに一軒の小屋の前に着く
「あれがAじゃ」
老婆の指さす先に、坊主頭の体格のいい(ちょっと肥満が入ってる)男が地面に出鱈目な絵を描いている
「こんな奴に子供は殺されたのか」
Aに猟銃を向ける父親、その姿を見て興奮しておぅおぅと叫ぶAは、
父親の真似なのか軒先の竹箒を銃のように構える
しばらくにらみ合いを続けるが、やがて父親は猟銃をおろす
「俺が何をしに来たかも理解できない、あんな奴を殺して‥‥殺す価値もない」
集落を後にする両親、その後ろ姿にかかるように刑法39条の文面がTV画面に映し出される今なら絶対に放映できない内容のドラマ(当時も大丈夫じゃなかったろうが)
子供が殺される時も、森の中で道に迷ってる子供にカメラがゆっくり近づいて
振り向いた子供に影がかかって終わり
別にからかったりしたわけでもないだろうに、本当に理由もわからず殺される