東京BABYLON/Vol.6「OLD」(CLAMP)

389 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/22(月) 08:44:44
上のファミレスとお爺さんの話で思い出した、CLAMPの「東京バビロン」のある話。(うろ覚え)

霊能力者の主人公は、ある日公園で穏やかなお爺さんと顔見知りになる。
しかしお爺さんは、家に帰ると同居している娘夫婦にいびられて暴言を吐かれていた。
(娘は老いた父をお荷物だといい、ローンのかさむ生活のストレスもあって辛く当たる)
まあ孫は可愛いからと思っていると、その孫がにこにことやって来て
「ママがね、お爺ちゃんが死んだらお爺ちゃんの部屋私にくれるんだって!
 で、お爺ちゃんいつ死ぬの?」
と無邪気に聞かれてショックを受ける。

それでもお爺さんは、先に亡くなった妻と「娘に100個喜ぶことをしてやって欲しい」
という約束をしており、それを叶える事を生き甲斐にしていた。
99個までは達成していて、100個目として病に倒れた娘の為に、
娘の好きだったバナナを買いに行った帰り事故にあってしまう。
たまたま居合わせた主人公に、お爺さんはバナナを託して「これで妻の所へ行ける」と息を引き取った。
主人公が娘にバナナを届けて事情を話すと、
娘は父が今までどれ程自分達を愛してくれていたのかを知り号泣して父に侘び続けた。
後日、主人公は娘夫婦と孫がお爺さんの墓参りをしているのを目撃する。
反省している彼らを、離れた所からお爺さんの霊が優しい顔で見守っていた。
 
※※※※※※※※※※※※※※※※※
最終的には娘達も反省していて、「いい話」の範疇ではあるんだろうけど
娘達は霊を見られる訳じゃないから直接贖罪は出来ないし、
父親をお荷物だとか孫に死んだら部屋開くから待ってろとか言ってたのは
酷すぎると思う(介護問題が関わると綺麗事では済まされない所もあるが
少なくともこの話のお爺さんは介護不要の状態だった)
死んでから反省されてもなあ…と何かモヤモヤしたので書いてみた。


394 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/22(月) 11:14:45
>389
東京バビロンは後味悪いというかもやっとする話多いよね。最終回もアレな上に他作品に続くだし。

 

東京BABYLON―A save for Tokyo city story (3) (ウィングス文庫―Wings comics bunko)
東京BABYLON―A save for Tokyo city story (3)
(ウィングス文庫―Wings comics bunko)