妖怪刑事パック 妖怪コックの巻(御茶漬海苔)

715 名前:本当にあった怖い名無し :2011/01/24(月) 00:59:00
ホラー漫画家、御茶漬海苔の作品

少女が家に帰る途中、突然意識を失う
気がつくと全裸で四方をガラスで囲まれた部屋に閉じ込められていた
部屋には年齢も性別もバラバラな人たちが十数人(全員裸)
怯える少女だが、同年代の少年に慰められる
その時、ガラスの覆いがとかれ、外の様子が明らかになる
外にはいくつもの丸テーブルが置かれ、席には巨大な化け物達が座っていた
覆いを取った化け物(コック姿)が「今宵は久々に皆さまのため腕をふるいたいと思います」と挨拶
化け物たちは「人間料理は久しぶり」「パパー、おかわりしていい?」など物凄く喜んでいる
自身がこの後どうなるか想像し、絶望する人々、そこへ化け物のコックがガラスの中に手を伸ばす
逃げ惑う人々だが、狭いガラスケースの中なので、すぐに一人が捕まってしまう
化け物は捕まえた人間を手際よく捌いて皿に盛りテーブルへ運ぶ、人間の刺身(?)を食べ始める化け物たち
その後、次々と捕まりフライ、ムニエル、煮込みなどに生きながら料理される人々
ガラスケースの中は残り二人、少女に手を伸ばす化け物
端に追い詰められるが、咄嗟に少年にかばわれ難を逃れる
だが、代わりに捕まった少年は、目の前で捌かれ化け物どもに食われた
自らに伸びる化け物の手を見て絶望する少女
その時、店内に化け物の警察官が飛び込んでくる
「人間の捕獲、および捕食は違法だ!全員逮捕する!」
次々に逮捕される化け物たち
ガラスケースを覗きこむ警官の「もう大丈夫だ」との声を聞きながら、再び意識を失う少女

場面は変わり、行方不明だった少女が見つかり喜ぶ両親が、
怯えて何も話さない少女を元気づけるために、町一番の洋食屋に連れていく
扉を開けた少女の前には、おいしそうにステーキをほおばる家族、ロブスターを割って中身にかぶりつくオヤジ
その光景を見て、化け物たちの食事風景を思い出し嘔吐する少女

閉め切った部屋で、やせ細った少女は壊れたテープのように呟く
「みんな同じ‥‥人間も化け物もみんな同じ‥‥」

 

御茶漬海苔の妖怪物語 2 (ハロウィン少女コミック館)
御茶漬海苔の妖怪物語 2
(ハロウィン少女コミック館)