ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その120 » アラタ カンガタリ 革神語/ナグ編(渡瀬悠宇)

511 名前:本当にあった怖い名無し :2011/02/24(木) 01:21:39.29
漫画のエピソード

ファンタジー世界が舞台で、主人公たち一行は旅をしている。
ある街に主人公たちが足を踏み入れた途端に、街の周囲に不思議な壁ができ、主人公たちは出られなくなってしまった。
事態を探るために街を歩くうち、主人公たちは奇妙な事に気づく。
街には大人が一人もおらず、幼児だけで社会が構成されているのだった。
子供たちのまとめ役を務めるのは、一人の女の子だった。
女の子にはそっくりな双子の男の子がいるが、人懐こい女の子に対して男の子は無口で無愛想だった。

女の子は、この街には大人がいないから親代わりになってほしいと主人公たちにお願いをしてきた。
街から出られずやる事もないので、主人公らは要望にこたえ、子供たち全員に親として振る舞ってあげ、
しばらく生活を共にするようになった。

子供たちはみんな主人公らに懐いたが、男の子だけはずっと固い態度を取っていた。
ある日、主人公は不気味な存在を感じとった。その気配は閉ざされた家屋の中から漂っていた。
調べにいくと、家屋の中では化け物が蠢いていた。化け物は「イイコ イイコ」とぶつぶつつぶやいていた。
人間のような姿をしているが明らかに人間ではない、歪な形の化け物たちは主人公に襲いかかる。
主人公は魔を祓う光によって化け物たちを消滅させた。
すると、化け物がいた場所の地面に奇妙な絵が現れた。それはまるで子供の落書きのようだった。
描かれているのは歪な形をした人物で、さきほど倒した化け物にそっくりだった。

家屋から出ると、まるで廃墟のように、街並みが古ぼけたものに変わっていた。
そして、大勢いた子供たちが全員消えていた。あちこちの地面には落書きが残されていた。
描かれているのは小さな子供たちの姿だった。
化け物も子供たちも、絵を具現化する術によって造られたものなのだった。


512 名前:本当にあった怖い名無し :2011/02/24(木) 01:26:46.38
主人公が戸惑っているところに、双子が現れた。
男の子はひどく怒っている様子で、守るように女の子を自分の後ろにやりながら、
巨大なモンスターに主人公を襲わせた。
モンスターもまた絵から造られたもので、術者は男の子なのだった。

女の子は男の子の背後から抜け出し主人公に駆け寄った。仕方なく男の子は攻撃を停止する。
女の子は主人公に事情を説明した。
街にいたたくさんの子供たちは、男の子が「友達をつくってあげる」として女の子のために造ってくれたものだった。
主人公が化け物を倒した際に放った光が屋外にまで漏れ、光によって子供たちが消えてしまったため、
男の子は怒って主人公を襲ったのだった。
「化け物」は術の失敗によって出来たものだった。
双子は捨て子だった。親がほしいという女の子のために、男の子は「大人」を造ろうとしたが、
男の子は「大人」がどんなものだったかもう覚えていなかったため、何度造っても成功しなかったのだという。
さびしがる女の子のために、大人が通りかかったら逃げないようにと壁が発生する術も男の子は仕掛けていたのだった。
貧しさから二人は捨てられたため、住み良い暮らしを求めて男の子は子供だけで暮らせる街をも造り上げたのだった。

女の子は、男の子を外に連れていってあげてと主人公にお願いした。
女の子との会話の中で全てを悟った主人公は、退魔の光を放つ。
すると、女の子は消滅し、後には地面の落書きだけが残った。落書きに描かれているのは女の子の姿だった。
女の子もまた、男の子によって造られた存在なのだった。
親に捨てられた後、双子は二人きりで歩き続け、この街にたどりついた。
しかし辿りついた時に女の子は衰弱死してしまい、彼女を求めて男の子は落書きを具現化する能力を得たのだった。
落書きたちは風に吹かれてすぐに消えてしまった。

この話は強力な術者たちが、能力を命ごと奪いあう話だが、男の子は自ら死を選んで主人公に吸収され、
旅をする主人公の一部となることで「外に行く」という道を選択した。

双子は本物の子供だと思っていたので、女の子まで造り物だったという結末がショックだった
男の子は主人公の旅の一行になるかと思ったのでサクッと死んだのも驚いた


516 名前:本当にあった怖い名無し :2011/02/24(木) 01:42:42.51
アラタカンガタリだな

518 名前:本当にあった怖い名無し :2011/02/24(木) 08:28:35.69
アラタカンガタリ、今調べたら渡瀬悠宇なんだね。
サンデー行ったんだねえ
ちょっと絵も変わったね

 

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