ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その122 » 砂ぼうず/谷川清士(うすね正俊)

756 名前:本当にあった怖い名無し :2011/07/04(月) 20:05:59.57
じゃー長いけどわりと後味悪いの投下するわうろ覚えだけど

『砂ぼうず』のスペシャルスーツ編

文明崩壊後、砂漠は「オアシス政府」という機関によって統治されていた
砂漠には「暗黒時代」と呼ばれる旧文明の都市が遺跡として残っており、
政府はその遺跡から発掘される暗黒時代の技術を厳しく管理していた
今の政府は必要最低限の物しか平民に与えないため、多くの砂漠の民が貧困に苦しんでおり、
時には政府の転覆や革命を望む者もいた
(砂ぼうずはその政府のやり方を気に入っている)

ある日、砂ぼうずの元に美女で巨乳な何でも屋・純子がやって来る
純子はこれまで何度も砂ぼうずを騙して危機に陥れた悪女であったが、
大の巨乳好きで変態な砂ぼうず(童貞)はそれでも純子に惚れていた
砂ぼうずの弟子・小砂は、ことあるごとに師をたぶらかす純子を毛嫌いしており、隙あらば殺そうと目論んでいた

純子は「目的地まで護衛してほしい」と砂ぼうずに依頼するが、
砂ぼうずと小砂は今までの経験から純子を警戒していた
純子は「このままだと私、無理矢理結婚させられちゃうの」と砂ぼうずに泣きつき、おっぱいを押し当ててきた
純子が語る継起はこうだった

ある時、兵器開発などを行なっている企業から研究データが強奪されるという事件が発生した
本来ならば「政府」に被害届けを出すべきなのだが、企業は密かに暗黒時代の技術を発掘・研究しており、
盗まれたデータは所持しているだけで犯罪になる「禁制品」であった
何でも屋の純子は企業から依頼され、企業の研究者の青年・清志と共に盗賊を追跡し、研究データを奪還することになる
清志はそれまで荒事など未経験であったが、暗黒時代の技術を元に
自身が開発した禁制品「スペシャルスーツ」(目玉おやじとヒヨコに似てる)を着ており、
そのスペシャルの性能により完全装備の盗賊団をあっという間に全滅させてしまった
つづく


757 名前:2/5 :2011/07/04(月) 20:06:29.99
つづき
純子は研究データを奪還するが、その直後トラブルが起きる
清志(童貞)は純子に本気で惚れており、
突如「このまま二人で逃げ、研究データをライバル企業に高値で売り、その金で一緒に暮らそう」と言い出したのである

純子と清志(童貞)が知り合ったのは研究データが盗まれるより以前だった
実は、純子は清志が研究者であることを知った上で近づき、純情でか弱い女を演じ、
色仕掛けや同情を誘う手段で清志から企業秘密を大量に聞き出し、
それをライバル企業に横流しし続けていたていたのである

純子は女狐の本性を露にし、清志を口汚く罵った挙句に殴り付けてその場から逃走する
殴られて地面に倒れ、自分が騙され利用されていたただけだったと実感した清志は豹変、
去って行く純子に向けてまるで獣のように咆哮する

その後、清志はストーカー化する
純子は一週間もの間、研究データを持って町から町へと砂漠を逃げ続けたが、
スペシャル装備の清志から逃げ切ることは出来なかった
道中、純子は次々と用心棒を雇うが、その14人全員がスペシャル装備の清志によって殺されてしまう
暗黒時代の遺産は、童貞を拗らせた純情な研究者の青年を殺人マシーンに変えてしまったのである

話を聞き終え、砂ぼうずと小砂は純子に対してどん引きしていた
純子は「頭にきたのよ。あの低度の僕ちゃんが、この私をどうにかできると思うほうがおかしいわ」と自己弁護した

砂ぼうずが「もし俺がこの依頼を引き受けたら、俺の女になるか?」と純子に問うと、
純子は「私をものにしたいなら惚れさせてみなさい。そうすれば何だってしてあげる。しかも無料で」と言い、
砂ぼうずはテンション上がってくる
小砂が「断りましょう。利用されるだけです」と言うが、
砂ぼうずは「純子に利用されるのは辛いが、俺は純子が他の男の物になる方がもっと辛い」と言って
純子の護衛を引き受ける

砂ぼうずと純子は企業へと研究データを届けに向かうが、その道中で清志からの襲撃を受ける
禁制品であるスペシャルの性能は従来品を圧倒的に上回っており、砂ぼうずも苦戦する
つづく


758 名前:3/5 :2011/07/04(月) 20:07:12.27
つづき
純子を追いながらも、清志は純子に想いを馳せ続けていた
純子との出会い。出会い頭にぶつかり、清志は純子の美しさと胸元に目を奪われた
純子との日々。町を並んで歩き、清志の腕には寄りかかる純子の胸が押し当てられていた
清志は純子のために尽くし続けた
そして甘い記憶の最期には、純子の裏切りの言葉、女狐の冷酷な表情が突然フラッシュバックした
清志の中で、純子に対する愛憎が激しく渦巻いた

その後、砂ぼうずの奇策によって、ど素人の清志はあっさり捕まる
研究者であった清志はこれまで砂漠に出たことがなかったため、
自分のスペシャルが奇策に敗れたことにショックを受け、
「やはり体験してみないと分からないものだな」と呟いた

清志の証言により、研究データ強奪事件そのものが清志によって仕組まれていたという事が判明する
純子のために企業秘密を盗み続けた清志は、企業内での立場が危うくなっていた
清志は、大金と純子の愛を手に入れるため、自作自演の強奪事件を仕組んだのだった
企業は清志と純子が裏切りの仲間だと思っており、
もし純子がこのまま研究データを企業へ届けに行けば、その場で殺される
純子が企業から報酬を貰えないということは、砂ぼうすも純子から報酬を貰えない訳で、一同に動揺が走る
清志はその一瞬の隙をついてガスを噴出、純子を攫って逃走する

清志は純子を連れて砂漠の洞窟に隠れ、そこで研究データの発信機を外し始めた
作業しながら清志はここ一週間ほどの出来事を懐かしむかの様に語り始め、
純子は清志を「人殺し」と非難した(この辺覚えてない)
純子は脱出を試み、清志に襲い掛かるが、清志のスタンガンによる反撃で動けなくなってしまう
清志青年(童貞)は「砂漠の女はまるで獣だな。やはり獣には獣らしい対応が相応しい」と言い、純子に襲い掛かろうとした
その瞬間、爆発音が洞窟に響く
純子は砂ぼうずが助けにきたのだと思い、「私はここよ-!こいつ今パンツ一丁よー!」と悲鳴を上げた
しかし、洞窟の外に現れたのは砂ぼうずではなく、清志の様なスペシャル装備に身を包んだ3人組みであった
つづく


759 名前:4/5 :2011/07/04(月) 20:07:42.05
つづき
その三人は、企業からの追っ手であり、
清志と共にスペシャルスーツ開発チームを組み、スペシャルのテストを行なっていた傭兵達だった
傭兵達は「社長が怒っている。命の保障はする、時間をやるから出て来い。女もだ」と言った
純子はすぐさま降伏宣言して出て行こうとするが、清志は純子にもう一度スタンガンを使った

清志は「奴らの狙いは研究データで、僕たちを生かしておく気はない」と言い、スペシャルを装備し始める
そして清志は、自分が囮になっている隙に逃げるようにと純子に言った
純子は戸惑いつつも何かを言おうとするが、スペシャルと装備し終えた清志は
「君のために死のうって訳じゃない。僕にはまだ生きてやりたい事がある」と言い、洞窟の外へと出て行ってしまう

傭兵の一人は、清志と共にスペシャルを開発していた日々を思い返していた
かつての清志はスペシャルで革命を起こすことを夢見ており、傭兵自身も内心それに賛同していた
「一瞬だったが、いい夢だった」

ほぼ同じスペシャル装備であっても、やはり研究者と傭兵では差があった
清志は傭兵に追い詰められるが、そこに駆けつけた砂ぼうずによって助けられる
清志は砂ぼうすを警戒するが、砂ぼうずは「俺達の戦いは、共通の敵である傭兵達を倒した後でもできる」と言い、
二人は一事休戦して共闘することになる

実力派の砂ぼうずとスペシャル装備の清志は最初こそ善戦したが、相手はスペシャル装備の傭兵3人であり、
砂ぼうず達は敵のチームワークによってじわじわと追い詰められていく
篭城していた廃墟の残骸のすぐ側まで接近され、絶体絶命の危機に陥る
その瞬間、砲弾が傭兵達に撃ち込まれる
数台の装甲車(戦車みたいな車)が現れ、傭兵達を包囲していた
砂ぼうずは突如清志に殴りかかり、装備を剥いでしまう
「いったい何なのだ。停戦ではなかったのか」という清志の問に、砂ぼうずは「たった今終わった」と言った
つづく


760 名前:5/5 :2011/07/04(月) 20:08:05.93
つづき
(台詞ほとんどうろ覚え)
スペシャル装備の傭兵達であっても装甲車には敵わず、
一人が鉄鉱弾によって吹き飛ばされ、やがて残りの二人は降伏した
装甲車は「政府軍」であり、純子が清志に拉致された後、企業からの追っ手の存在に気付いた砂ぼうずは、
独自のコネを使って「企業が密かに暗黒時代の禁制品を研究開発している」と政府に通報したのだった
清志が純子を追って起こし続けた騒ぎが原因で、
政府の情報部も禁制品の存在を疑って調査していた所であり、対応は早かった
「追っ手を倒すより、頭である企業を潰した方が早い」
純子は砂ぼうずを「政府の犬」を罵った

砂ぼうずによって政府に差し出された清志は、そこで政府の役人から企業の末路を聞かされた
企業の責任者及び重役は最悪死刑であり、必然的に企業は解体され、
1000人以上の社員は職を失い、その家族と共に砂漠に放り出される
拘束された傭兵達は「お前のせいでこうなったのだ」という目で清志を睨んでいた
「俺のせいじゃない。企業が・・・企業が俺を切ろうとしたから」清志は震えながら呟いた

そして、政府は純子をも参考人として連行しようとする
砂ぼうずは純子を守ろうと間に割って入った
しかし、政府の役人は砂ぼうずの言い分を退け「ここでは何も起きなかったし、お前達は何も見ていない」と言った
砂ぼうずは役人に殴りかかるが、政府軍の兵士達に袋叩きにされてしまう

連行されていく間際、純子は砂ぼうずに言った
「貴方は私を守りきれなかったけど、私はそのことを責めはしない。ただ、ここまでが貴方の限界というわけね。
 私を惚れさせてみなさいと始めに言ったけど、誰も貴方なんかに惚れやしないわ」
砂ぼうずに向けられた純子の目は、清志に向ける目と同じだった

装甲車が走り去っていき、砂ぼうずは砂漠の真ん中に取り残された

 

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