ブラックジャック/第36話「しずむ女」(手塚治虫)
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700 名前:1/2 :2011/07/29(金) 15:29:55.35
- 夏だから思い出して投下
ブラックジャック(以下BJ)の1エピソードうろ覚えある海辺の町で、どっかの企業が工業排水を海に捨てていて、それが原因で大勢の人が体に障害を負う
(水俣病?とか昔実際にあった事件がモデルだと思う)ある一人の若い女性・ヨーコ(少女?手塚の絵がアレだから分からん)も工業排水の影響で障害を負い、歩けなくなっていた
企業は犠牲者への賠償金の支払いを開始し、企業の職員がヨーコの住むボロ小屋へも訪れる
しかし、ヨーコは脳にも障害を持っており、職員の話を全く理解できずきょとんとし、
賠償金の契約書にも子供のように落書きをしてしまった
これを見た職員は「しめた」と思い、「ヨーコは生まれつき障害者だった」ということにしてしまう犠牲者達の治療の手伝いとして町に呼ばれていたBJは、そこでヨーコの姿を眼にする
脚が動かないヨーコは乳母車に乗り、船を漕ぐかのように棒で地面を突いて移動していた
パン屋へ到着したヨーコはそこで店主に媚び、腐ったパンを貰って家へと帰って行ったヨーコは元々は泳ぎの上手な娘であり、
海産物を獲って生活していたが、排水の影響で今のような状況になってしまっていた
ヨーコの後を付けてヨーコの境遇を知ったBJは、嫌がるヨーコを強制的に入院させ、そこで治療を受けさせる
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701 名前:2/2 :2011/07/29(金) 15:31:03.44
- 企業がヨーコを騙して賠償金を払っていなかったことを知ったBJは企業と争うことになる
BJは「ヨーコは工業排水の影響で脳にも障害を負った」と主張し、
やがて企業は「ヨーコが字を書けるのなら賠償金を支払う」と言った
BJはヨーコを教育することで、ヨーコが元々健常者であったと証明しようとする
BJの熱心なリハビリと教育のかいあってか、ヨーコは少しずつ歩けるようになり、知能も回復していくある夜、BJがヨーコの病室を訪れると、そこにヨーコの姿は無く、一枚の紙切れが置いてあった
BJは慌てて病院を出て走り出す
港に駆けつけると、汚れた海の中にヨーコの死体が浮かんでいた
「ヨーコ。今度生まれてきた時は、綺麗な海で泳げよ」
紙切れにはこう書かれていた“せんせいのためにさかなをとってきます よーこ”