ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その123 » 黄昏流星群/星より秘かに(弘兼憲史)

936 名前:1/3 :2011/08/05(金) 02:59:42.70
漫画『黄金流星群』の中の短編
後味は良いって感じの作品なんだけど、個人的になんかモヤモヤした。
人の幸福の価値観に口出ししたくはないんだけど

主人公はラーメン屋の中年店主
バイト時代だった若い頃から渚っていう女優の大ファンで、
当時18歳でデビューした彼女のグラビア雑誌のページを切り抜いて集めたり、レコードは二枚買い、
給料三ヶ月分で高級ビデオデッキを買ってPVを観たりしていた

ある日、主人のラーメン屋にその渚がやって来て、
壁に貼ってあった渚ポスターに反応して、それからもちょくちょく来るようになる
渚が来るのはたまたま通り道にあるラーメン屋だからなんだと主人は理解していたけど、
渚が来るのが嬉しくて渚のためだけに「渚ラーメン」っていう新メニューまで作る

ある日、主人が出前でマンションに向かうと、そのマンションの一室では渚が恋人を殺していた

主人は渚を庇うことにして、自分がやったと自首をすると申し出る
主人は条件として「僕が出所したら、またラーメン屋に来てほしい」って言うんだけど、
渚は「結婚してあげる」って言う


937 名前:2/3 :2011/08/05(金) 03:00:34.93
主人は自首をして、主人の担当になった弁護士は主人が渚を庇っていることを勘付いて、
「渚は新しい恋人を作っている」って言ってくるんだけど、主人は一貫して証言を変えない
懲役7年をくらう
その後も弁護士は面会に訪れて、渚の近況報告をしてくる
ある日等々弁護士は「渚が金持ちと結婚した」って教えてきて、
主人は泣きじゃくるんだけど、それでも「自分がやった」という主張は変えなかった

7年の刑期を追え、出所した主人はラーメン屋を再会した
弁護士は土地開発計画で企業がラーメン屋の土地を1億以上で買うと言っているって教えてくれるんだけど、
主人はそれでもラーメン屋を続けた


939 名前:3/3 :2011/08/05(金) 03:01:23.78
永い間待ち続け、主人が総白髪になった頃、
あの弁護士から渚の居所がわかったという報告が来る

渚はあの後、夫の事業が失敗して借金を背負い込んでアル中になって、
今は痴呆症を患って養護施設で暮らしているらしかった

主人が弁護士に連れられて養護施設に行くが、
渚はボーっとしゃがみこんでいるだけで、主人に反応することは無かった
主人はそれでも泣きながら渚を抱きしめて「もう離さない」と呟く。それを後ろで見てた弁護士は涙ぐむ
主人は渚を引き取る手続きを弁護士にしてもらって、渚を連れ帰る
主人がラーメンを渚に食べさせると、それまでずっと呆けていた渚は「渚ラーメン」と呟く
「ええ、そうです。おいしいですか?」
「ええ、とても」
終わり


941 名前:本当にあった怖い名無し :2011/08/05(金) 03:47:08.60
「黄昏」流星群ね。

 

黄昏流星群 (3) (ビッグコミックス)
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